【初心者必見】これで売上高の仕訳をマスター!売掛金は借方・貸方どっちに計上される?

 

ハニー姫
聞いてっ!とうとう商品が売れたのよ!💗💗
ウリまる
やりましたねハニー姫!さっそく売上高を計上しなくてはっ!✨

 

前回までのあらすじ

いよいよ起業2年目を迎えたハニー姫🐰✨

いまだ売上のなかったハニー姫の会社に、嬉しいニュースが舞い込んできましたね😊

💫仕訳のキホン(意味・ルールなど)はこちらで解説!→(全4回)

 

仕訳を作る前に要確認!売上によって増える2つのものとは?

商品が売れた喜びもつかの間…さっそくウリまるによる簿記のお話が始まりました😊

 

ウリまる
商品が販売されると、2つのものが増えます✨それは何でしょう?
ハニー姫
…んん?幸せ?仕事のやりがい?

 

正解は…収益資産です!

 

仕訳を作る時は、このように何が増えたか(減ったか)を把握するのが大切なんですね✨今回のケースで考えてみましょう。

ウリまる
今回の販売で、現預金は受け取ったんですか?
ハニー姫
20万円売れたうち、半分は現金、残りの半分は1か月後に代金を受け取る約束をしたわ

 

つまり、今回の販売取引を簿記的に表すと…

🔸販売が完了したことで、50万円分売上高収益)が増えた

🔸その対価として、25万円分現金25万円分売掛金(それぞれ資産)が増えた

ことになります😊

 

売上高は、本業から得られる収益ですね。

【はじめて学ぶ】売上高とは何か?利益との違いも押さえよう!

2018年6月27日

 

その対価として受け取った、現金売掛金はいずれも資産の仲間です。

売掛金は、これから販売代金を受け取る権利のことです🌟

【はじめて学ぶ】売掛金・買掛金とは?簡単なたとえでわかりやすく解説します!

2018年6月6日

 

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いざ仕訳へ!売上高や売掛金は借方?貸方?

ハニー姫
さっそく今回の売上の仕訳を作りたいんだけど、借方貸方それぞれに何を書けばいいのかしら?

それを把握するために、まずは借方貸方の基本を確認していきましょう😊

 

貸借対照表と損益計算書は、決算書として公表される前はこのように一体となった形(試算表)をしています(↓)

この決算書のうち、

 🔸パート → 借方

 🔸パート → 貸方

と呼ばれます✨

 

決算書として公表される時は、上図のピンク色の線で切り離すことで貸借対照表に、損益計算書に変わります。

(※貸借対照表の純資産には、ひと手間加えられます。詳しくはこちら→

 

ということは、貸借対照表パートには…

 🔸借方 →資産

 🔸貸方 →負債・純資産

が書かれ、損益計算書パートには…

 🔸借方 →費用

 🔸貸方 →収益

が書かれているのです😊

 

 

ウリまる
今回は売上の仕訳を作ることで、決算書の収益(売上高50万円)と資産(現金25万円と売掛金25万円)を増やしたいんですよね

 

このような時、仕訳では収益(売上高)と資産(現金と売掛金)を借方・貸方のどちらに書けばいいのでしょうか?

これを理解するために、50万円の売上が計上された時の決算書の変化を見てみましょう✨

 

当年度が始まったばかりの頃、ハニー姫の会社の決算書はこのような形をしていました。

※1 新しい年度が始まったばかりなので、また貸借対照表のパートしかない状態です。

※2 分かりやすいように今回の取引によって出てくる売掛金・現金・売上高以外の勘定科目名は記載していません😊

 

    ↓ ↓ ↓ それを…

 

このように、収益資産それぞれ50万円ずつ増えた形にできればOKなんですね😊

 

ということで、

もし、損益計算書の収益(売上高)を増やしたいのであれば、仕訳では収益のポジションである貸方に「売上高」と書きます✍

そうすることで、損益計算書の収益増やすことができます。

決算書は仕訳の集合体ですからね😊

 

また、貸借対照表の資産(現金・売掛金)を増やしたいのであれば、仕訳では資産のポジションである借方に「現金及び預金」または「売掛金」と書きます。

すると、貸借対照表の資産増やすことができます✨

 

ハニー姫
なるほど…決算書でのポジションから、借方か貸方かを決めるのね!

 

では、次のパートから具体的な仕訳の形を見ていきましょう🎵

 

ここでお話しした仕訳と決算書の関係については、こちら(↓)で詳しく解説していますよ😊

「仕訳ルール」が10倍分かる3つの法則!仕訳例で書き方のコツを押さえよう

2018年12月14日

 

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【売上高計上の仕訳①】現金を受け取った時

ウリまる
では、実際の仕訳を見てみましょう!

まずは、現金25万円を受け取った時の売上の仕訳です。

借方金額貸方金額
現金及び預金(資産)250,000円売上高(収益)250,000円

 

このケースでは、

🔹現金資産)が25万円増えた

🔹売上高収益)が25万円増えた

ことを仕訳で表すために、

🔹資産のポジションである借方に「現金 250,000円」

🔹収益のポジションである貸方に「売上高 250,000円」

を記載します。

 

 

【売上高計上の仕訳②】売掛金を受け取った時

ウリまる
売掛金を受け取った時も、基本的な考え方は現金を受け取った時と同じです

販売代金25万円を売掛金として受け取った時の売上の仕訳です。

借方金額貸方金額
売掛金(資産)250,000円売上高(収益)250,000円

 

このケースでは、

🔹売掛金資産)が25万円増えた

🔹売上高収益)が25万円増えた

ことを仕訳で表すために、

🔹資産のポジションである借方に「売掛金 250,000円」

🔹収益のポジションである貸方に「売上高 250,000円」

を記載します✍

 

同じく売上債権の仲間である受取手形を受け取った場合は、上の仕訳の借方欄を「受取手形」に置き換えてくださいね💡

 

 

ここまで、現金25万円を受け取った時、売掛金25万円を受け取った時の仕訳を別々にご紹介してきましたが…

ウリまる
代金の受け取り方法が異なるだけで、両者とも同じ販売取引に含まれます。最後に、今回の販売取引をまとめた仕訳も見ておきましょう✨
借方金額貸方金額
現金及び預金(資産)250,000円売上高(収益)500,000円
売掛金(資産)250,000円

 

 

ハニー姫
これで、私の会社は資産も収益も増えたのね💗
ウリまる
ハニー姫、まだまだ油断は禁物ですよ…実は、今回計上した売掛金資産ではなくなる時が来るかもしれませんからね…
ハニー姫
えっえっ…それはどういうこと…💦

この真相は、後日(↓↓)明らかになるのです…😨

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まとめ

1.会計的な視点では、商品の販売が行われると、収益(売上高)資産(現預金、売掛金、受取手形など)の2つが増える。

2.売上高(収益)を増やす時は、損益計算書での収益のポジションである貸方に「売上高」を記載する。

3.現金や売掛金(資産)を増やす時は、貸借対照表での資産のポジションである借方に「現金及び預金」または「売掛金」を記載する。

 

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