【初心者向け^^】損益計算書の簡単な見方をご紹介!利益と会社の活動はひもづいている

 

今回のテーマは、損益計算書の簡単な見方

決算書をあまり見たことがない方にも、分かりやすく解説していきます^^

 

<損益計算書を読む基本>収益、費用、そして利益とは?

損益計算書(通称PL✨)を読む準備として、まずは損益計算書の役割をさくっと理解しちゃいましょう😊

 

損益計算書は、1年や3か月(=四半期)といった期間を対象に作られます。

そして損益計算書には、

● その期間に企業が稼ぎ出した収益

● その期間にかかった費用

● その期間に得られた利益

が書かれています。

 

収益とは、売上高のようにお金を得るモト(※)となるもの

費用とは、商品の仕入代や従業員へのお給料といった、お金が出ていくモト(※)となるもののことです。

(※)損益計算書に収益、費用が登場するタイミングと、実際にお金が入ったり出たりするタイミングは異なるため、「モト」という言い方をしています。

 

そして、この収益から費用を差し引いた金額を利益と呼びます。

 利益 = 収益 - 費用

 

つまり…

利益とは、その期間に企業が増やすことができたお金のモトなんですね。

 

お金は、企業が活動を続けるための生命線です💰

損益計算書は、収益、費用、利益をあるルールにしたがって並べることで、

 「そもそもお金を稼げているのか」「それはどんな方法なのか」「稼ぎ方の効率はいいのか」

といった情報を教えてくれるのです。

(ザックリ一言でまとめると、事業の採算性をまとめたシートですね😉)

 

損益計算書を見ることで、お金を得るための体づくりができているかが分かるのです✨

 

 

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<損益計算書の見方①>損益計算書は企業の活動を表している!

損益計算書には、あるルールに沿って収益、費用、利益が並んでいます。

そのあるルールとは、企業の活動内容に沿った配列方法です。

この配列方法を理解するために、まずは企業が日々どんな活動をしているかを見ていきましょう✨

 

企業ってどんな活動をしているの?

企業が活動をするのは、社会のため人のため…でもあるとは思いますが、

会計的な見方をすれば「利益(お金)を得るため」です😊

 

 この究極の目的のために、企業は商売をしているのです。

 

商売を発展させていくには、やっぱりお金が必要です💰

 そこで、企業は本業となる商売以外にも収入源を持っていたりします。代表的なのは、株のような投資ですね。

 また、資金を集めるために、外部からお金を借りることもあります。

 

 この他、商売に関する活動外で、突発的に収入があったり、損失を被ることもあります。

 

ここまでに示した①~③の活動、

つまり…

① 本業の活動

② 本業以外でお金を得る活動(臨時の活動は除く)

③ 突発的な収入や費用(損失)が生じた活動

ごとにグループ分けし、それぞれの活動にかかる収益、費用、利益を順々に表示したのが損益計算書なのです。

 

損益計算書と企業の活動をひもづけよう!

損益計算書では、①→②→③の順番で、それぞれの活動の収益、費用、利益が表示されていきます。

 

ここで損益計算書のサンプルを見てみましょう🎵

科目種類活動グループ計算方法
 売上高収益A
 売上原価費用B
 売上総利益利益A-B
 販売費及び一般管理費費用C
 営業利益利益売上総利益-C
 営業外収益収益D
 営業外費用費用E
 経常利益利益営業利益+D-E
 特別利益収益F
 特別損益費用G
 税引前当期純利益利益経常利益+F-G
 法人税等費用税金の支払いH
 当期純利益利益税引前当期純利益-H

 

一番右にそれぞれの利益の計算方法が書いてあります。

いろいろ足したり引いたりしていますが、

要するに、求めたい利益の上の行までに登場する収益合計から費用合計を差し引いた金額です。

 

損益計算書にはいくつもの収益や費用が登場しますが、

いずれも先ほどご紹介した企業の活動とひもづいているんですよ😊

 

では、さっそく損益計算書の見方を解説していきますね🎵

 

 

① 本業の活動グループ

まず、一番上の売上高、そしてその次に出てくる2つの費用(売上原価、販売費及び一般管理費)①の本業の活動グループです。

本業の活動をしていると、商品やサービスを販売することで収入(=売上高)を得られる一方で、

商品の仕入代や製造費(=売上原価)、店舗の賃借料、販売員さんへのお給料(=販売費及び一般管理費)といった費用がかかります。

 

これら本業の収益、費用を差し引きした結果が営業利益です。本業の採算性を表しています✨

 

 

② 本業以外でお金を得る活動グループ(臨時の活動は除く)

 

つづいて、営業利益より下の項目を見てきましょう。

まず、営業外利益営業外費用という2つの収益、費用が出てきます。

これが、② 本業以外でお金を得る活動グループです。

 

代表的なのは、

● 株から得る配当金などの利益(営業外収益)

● 預金・貸付金から受け取る利息(営業外収益)

● 借金を持つために支払う利息(営業外費用)

ですね。

基本的にここには、本業以外のお金を得る手段(投資、貸付、借金など)から生ずる収益や費用が表示されます。

 

この他、為替レートが変動するために外貨建ての資産・負債から生まれる利益や損失(為替差益・為替差損)も含まれます(この詳しいメカニズムはこちらで解説→)。

 

 

営業外収益、営業外費用全体に共通して言えるのは、

本業から生まれた収益・費用ではないものの、平常時の活動から生まれ、毎年のように見られる損益

だということです。

 

ということは、本業・本業以外という区分けを抜きにすれば、

損益計算書の一番上(売上高)から営業外収益・営業外費用までの項目(①・②)は、

企業の平常時の活動から生まれ、毎年のように見られる損益を表している

ということになります。

 

この企業の平常時の活動によって生み出された利益が経常利益なのです✨

 

 

③ 突発的な収益や費用(損失)が生じた活動

では、ここからは残りの項目をザッと見ていきましょう!

 

経常利益の下には、特別利益特別費用という項目があります。

これが、③突発的な収益や費用(損失)が生じた活動グループです😊

 

ここには、通常の業務からはとても発生しえないような、突発的かつ巨額な収益や費用が入ります。

たとえば、火事や地震によって損害を被り(特別損失)、その結果保険会社から受け取った保険金(特別利益)などがあります。

 

 

そして、損益計算書の最後の費用項目には、法人税等があります。

ここは、その年に課された法人税や住民税、事業税などが入ってきます。

 

 

ここまでに挙げてきた項目…

🌟収益 →売上高、営業外費用、特別利益

🌟費用 →売上原価、販売費及び一般管理費、営業外費用、特別損失、法人税等

この8つの項目のいずれかに、その期間に発生した収益や費用が含められます。

 

つまり、損益計算書では、この8つの収益・費用を使って、その期間の企業の活動全体を表しているのです😊

 

 

<損益計算書の見方②>利益を見るポイントをご紹介!

損益計算書に載っている収益・費用を見てきたところで、これらの項目から紡ぎ出された利益を見るポイントをご紹介します✨

利益には5つの種類がありますが、ここでは、特に注目しておきたい3つの利益を解説していきますね。

 

事業存続のかなめ、営業利益

まずは、営業利益

この営業利益を境に企業の活動はまっぷたつに分かれます

 

営業利益よりは企業の本業の活動を、営業利益よりは企業の本業以外の活動を表します。

 

本業の活動から生まれた収益・費用を差し引きして求める営業利益は、本業の活動の採算性を表すのです。

本業は、企業がお金を得る主要な手段であると同時に、企業が永く発展、存続していくための柱でもあります。

そのため、まずは本業からしっかり、効率よく利益(=営業利益)が出ているかをチェックしましょう!😊

 

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企業の未来を占う、経常利益

次に、経常利益を見てみましょう😊

経常利益は、営業利益とは別の意味で、企業の活動をまっぷたつに分けています

 

経常利益より企業の平常時の活動を、経常利益より企業の平常時以外(臨時)の活動を表します。

経常利益を見ることで、私たちは企業の平常時の活動から生み出された利益を知ることができます。

 

平常時の活動は、来年も、再来年も、その先も…毎年のように行われていきます。

もし、経常利益が赤字になっていたら、(改革しない限り)来年も、再来年も赤字になってしまう可能性が高いのです😨

 

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企業の全活動の総まとめ、当期純利益

当期純利益は、損益計算書の一番下に位置する利益です。

つまり、その期間の全ての収益から全ての費用を差し引いた利益です。

 

ここには、その年にしか発生しないような収益や費用(特別利益・特別損失)も含まれているので、

当期純利益が赤字だからといって来年も赤字になる可能性が高いかというと、そういうわけではありません。

(反対もまたしかり。特別利益が大きく出たことで絶好調だった当期純利益が、翌年にガクーン!と減ってしまうことは珍しくないです)

 

当期純利益は、あくまでその年(期間)の全活動の成果として押さえておきましょう。

一時的な要因であれ、ここで蓄えた資金は来年以降に生かせます。

反対に大きな赤字を出してしまえば、資金繰り悪化に拍車をかけ、来年以降の業績の足を引っ張る可能性が大いにあります😨

 

これで当期純利益をマスター!意味・求め方・利益剰余金との関係などをわかりやすく解説

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IFRSの損益計算書は日本基準と異なる!?

実は、ここまでお話してきた内容は、日本会計基準の損益計算書において適用できる考え方です。

近年採用企業が増えている国際会計基準(IFRS)で作成された損益計算書は、日本会計基準の場合と少々表示方法が異なるのです。

 

損益計算書の表示方法における、国際会計基準と日本会計基準の相違点については、こちら(↓)で解説しています😊

【簡単理解♪】損益計算書の表示方法に見る、IFRSと日本基準の違いとは?

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まとめ

1.損益計算書を見ることで、お金(=企業が活動を続けるための生命線)を得るための体づくりができているかが分かる。

2.損益計算書では、本業の活動から生まれた収益・費用であるかどうか、また平常時の活動から生まれた収益・費用であるかどうかによって、グループ分けがされた上で配列されている。

3.損益計算書で利益をチェックする時は、まず、本業の採算性を表す営業利益、平常時の活動の成果である経常利益、その年の全活動の総まとめである当期純利益を押さえておく。

 

(↓)こちらでは、実際の企業の損益計算書を読みながらさらに理解を深めていきます✨

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