今回のテーマは売上原価です。
人気スマホ「くまフォン」を販売するくま美と一緒に学んでいきましょう😊
売上原価とはどんなもの?
売上原価は、決算書に必ず出てくる項目ですね。
簡単に言うと…
売上原価とは、販売された商品そのものにかかったコストのことです。
くま美の店では、くまフォンを1個当たり5万円で仕入れています。
つまり、今月販売されたくまフォンにかかったコストとは、
5万円(くまフォン1個当たりにかかるコスト)×20個(今月販売された個数)
=100万円
になるのです✨
くま美の店では、今月の売上原価は100万円💴でした。
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内訳を見てみよう
もっと売上原価のことを詳しく知るために、「売上原価の中身にはどのようなものがあるか?」をご紹介しましょう😊
たとえば、くま美の店の売上原価には、商品(くまフォン)の仕入れ代が含まれていましたね。
このように、小売店では商品の仕入れ代が売上原価に該当します。
では、製造業の場合はどうなるでしょうか?
たとえば、くまフォンを作っているメーカーでは、商品(くまフォン)を作るためにかかるコストが売上原価に含まれます。
具体的には、くまフォンの材料代、くまフォンを組み立てる人に払うお給料、くまフォンを作る工場の光熱費などですね🌟
売上原価を抑えると利益が増える!
会社の利益はこのように計算されます✨
利益 = 収益 - 費用
売上原価は、費用の主要な部分を占めます!
この売上原価をなるべく抑えることで、売上高(収益)が変わらなくても利益を増やすことができるのです。
たとえば…
● 一度に大量に仕入れることで、仕入価格を割引してもらう(商品1個当たりのコストを下げる)
● 商品を作る人に払うお給料やボーナスを減らす
● 材料をより安いものに切り替える
などの方法があります😊
どうやって計算するの?
売上原価とは、販売された商品そのものにかかったコストです。
そのため、売上原価を計算するためには、販売された商品の仕入れ代(製造業なら製造コスト)を1つ1つ電卓で足し合わせていけばいいことになります。
……まぁ、これは販売する商品が1種類とかで、販売数も少なければの話ですが (;^_^
実際は、1つ1つ手計算するのは大変なので、在庫管理システムなどを導入して、システムで自動計算することが多いです。
もしくは、このように(↓)間接的に売上原価を求める方法もあります。
こちらは、教科書でよく紹介されている方法ですね😊
売上原価
= ①前期の売れ残り商品の仕入額 + ②当期の仕入額 - ③当期の売れ残り商品の仕入額
↑ これを言いかえると、「= 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 - 期末商品棚卸高」と書くことができます。
①+②で当期中にお店の棚に存在した商品の仕入額合計を表しています。
そこから、③当期に売れ残った商品の仕入額を差し引くことで、間接的に当期中に販売された商品の仕入額合計を求めているのです。
この計算式について、こちら(↓)で詳しく解説しています😊
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まとめ
1.売上原価とは、販売された商品そのものにかかったコストのことである。小売業では商品の仕入れ代が、製造業では製品の製造コストが売上原価に当たる。
2.売上原価を抑えることで、売上高が変わらなくても利益を増やすことができる。
3.売上原価を計算するには、販売された商品にかかったコストの合計を(直接的または間接的に)求める。