くま美さんのように、棚卸資産回転期間に苦手意識を持っている方はたくさんいらっしゃると思います😉
今回は、「そもそも棚卸資産回転期間って何なの?」という所を理解していきながら、計算方法もチェックしちゃいましょう✨
棚卸資産回転期間って何を計算しているの?
棚卸資産とは、販売するために持つ商品のことです(作りかけの商品や商品を作るための材料も含みます)。
在庫とも呼ばれますね😊
そうです✨
棚卸資産回転期間とは…
持っている棚卸資産がどの位の期間販売できる量なのか
を計算したものです!
たとえば、棚卸資産回転期間が3か月ならば、
今後新たに仕入れなくても、今持っている棚卸資産だけで3か月の販売活動ができるのです😊
棚卸資産回転期間を計算することで、余分な棚卸資産を持ちすぎていないか(=お金の使い方にムダはないか)を知ることができます🌟
その理由は、別記事で解説していきます!
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計算方法をチェックしよう!
では、棚卸資産回転期間を計算する方法についてもご紹介しますね😉
計算式を理解するためのポイント!
まず、前提として、押さえておいて頂きたいポイントがあります!
それは…
販売された棚卸資産の金額は売上原価に変わる
ということです。
仕入れた(製造した)商品は、販売されるまで棚卸資産に含まれています。この時、棚卸資産は仕入価格(製造価格)にて表されます。
やがて、商品が販売され売上高が計上されると、その商品のポジションは棚卸資産から売上原価に変わります😲
つまり、資産から費用に変わるのです✨
棚卸資産も売上原価も、表しているのは商品の仕入価格(製造価格)です。
ただ、その商品が販売前か販売後かによって、決算書で表されるポジションが変わってくるのですね😊
実際に棚卸資産回転期間を計算してみよう!
では、くま美さんのお店を例に棚卸資産回転期間を計算してみましょう🎵
くま美さんは、人気スマホ「くまフォン」を販売するお店を経営しています。
現在、棚卸資産残高(=くまフォンの残高)はいくらありますか?
つまり、5万円 × 10個 = 50万円の棚卸資産残高があるということですね😊
この棚卸資産残高が、何か月間販売できる量なのかを調べましょう!
それには、1か月あたり、いくらの棚卸資産が売れて無くなるのかが分からないといけません。
それを教えてくれるのが1か月あたりの売上原価ですね✨
売上原価は、販売された棚卸資産の金額ですから😉
くま美さん、お店の1か月あたりの売上原価はいくらですか?
では、1か月あたりの売上原価を25万円として考えます🌟
ということは…
棚卸資産残高50万円 ÷ 1か月あたりの売上原価25万円 = 2
現在の棚卸資産残高は、1か月あたりの売上原価(=1か月あたり販売される棚卸資産の金額)の2回分あることが分かります✨
つまり、現在の棚卸資産残高は、2か月分の販売に耐える量があるということですね😉
これが、棚卸資産回転期間です!
くま美さんのお店の棚卸資産回転期間は2か月と計算できました🎵
計算式をチェック!
あらためて、棚卸資産回転期間の計算式をチェックしてみましょう😊
棚卸資産回転期間の計算式
棚卸資産回転期間(月)= 棚卸資産残高 ÷ 1か月あたりの売上原価
= 棚卸資産残高 ÷ 1年間の売上原価 × 12
(月)とあるのは、~か月といった月単位で棚卸資産回転期間を計算する式だからです。
計算式の「1か月あたりの売上原価」を「1日あたりの売上原価」にしたり、「12」を「365」に変えたりすると、日単位での棚卸資産回転期間を計算することができます🌟
また、上の計算式では1年間の売上原価をもとに1か月あたりの平均売上原価を計算していますが、
販売される商品や量などが1年の間に変動する場合は、棚卸資産残高の時点により近い売上原価を使った方が実態に合った棚卸資産回転期間を計算できることもあります。
なお、棚卸資産回転期間の数字の見方については、こちら(↓)で解説しています🎵
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まとめ
1.棚卸資産回転期間とは、持っている棚卸資産がどの位の期間販売できる量なのかを計算したもの。
2.棚卸資産が販売されると、その金額は売上原価に変わる(←計算式を理解するためのポイント)。
3.月単位での棚卸資産回転期間を計算するためには、「棚卸資産残高 ÷ 1か月あたりの売上原価」の式で算定する。
こちら(↓)は、棚卸資産回転期間の【応用編】の内容です😊目安、使い方、事例も解説しています。