前回(↓)に引き続き、さらに売上原価を掘り下げていきましょう!
人気スマホ「くまフォン」を販売するくま美と一緒に、売上原価の理解を深めちゃいましょう♪♬
仕入れと何が違うの?
実はこれは…
です!
確かに、小売業の会社では、売上原価に商品の仕入代が含まれます。
でも、商品の仕入にかかった金額すべてが売上原価になるわけではないんですね。
なぜなら、売上原価とは販売された商品そのものにかかったコストのことだからです😊
当期の売上原価を求めるのであれば、商品の仕入代のうち当期に販売された分のみを合計します。
逆に、当期に仕入れた商品でなくても(前期以前に仕入れた商品であっても)、当期に販売されたものであれば、その商品の仕入代は当期の売上原価に含まれます。
たとえば…😊
くま美の店に、前期仕入れたくまフォンが3つ、当期仕入れたくまフォンが5つあったとして…
そのうち、当期に売れたのは、前期に仕入れた分3つと当期に仕入れた分3つでした。
この6つのくまフォンの仕入代を合計したものが、くま美の店の当期の売上原価になります😊
仕入と売上原価の違いについて、こちら(↓)で詳しく解説しています♪
販管費と何が違うの?
お店で接客する販売員さんは、商品を売るための重要な役割を担っています。この方達へのお給料(人件費)は売上原価に含まれるでしょうか?
正解は…
これまた×です!
もう一度確認すると、売上原価とは販売された商品そのものにかかったコストのことです。
つまり、1つ1つの商品にひもづけられるコストなのです✨
たとえば、
● 小売業 → 商品の仕入代
● 製造業 → 商品の製造コスト
が該当します😊
確かに、販売員さんへの人件費は商品を売るために必要なコストです。
でも、1つ1つの商品に結びつけられるようなコストではないですね。
このように、商品の販売活動に必要である一方で、商品そのものに直接ひもづけられないようなコストは販管費(販売費及び一般管理費)に含まれます(例:広告宣伝費)。
この他、会社全体の管理活動に必要なコスト(例:経理部や総務部の人件費)も販管費に含まれますよ。
売上原価と販管費を区別する方法について、桃太郎のストーリーに乗せて解説しています(↓)
人件費は含まれるの?
販売員さんへのお給料は売上原価に入らないということですが…
さぁ、次も×なのでしょうか…!?
正解は…
売上原価に含まれる人件費もあります!
代表的なのは、製造業ですね😊
商品の製造に携わる人へのお給料やボーナスは、まさに商品そのものにかかったコストですので売上原価に含まれます。
また、プロジェクト単位で売上があがる業種の場合、個々のプロジェクトにひもづけられている人へのお給料なども売上原価に含まれたりします。
まとめ
1.商品の仕入代のうち当期に販売されたものが、当期の売上原価に含まれる。仕入代=売上原価ではない。
2.売上原価と販管費の大きな違いは、商品そのものに直接結びづけられるコストかどうかである。
3.商品に製造に携わる人へのお給料のように、商品そのものにかかった人件費は売上原価に含まれる。