【はじめて学ぶ】未払費用とは?意味・未払金との違い・例などをわかりやすく解説!

 

今回のテーマ 未払費用とは、何を意味するのでしょうか?😊

くま美
何か買ったけど支払いが済んでないんじゃない?

えっ?未払金との違い?同じじゃないの?

 

今回は、こんな風に未払費用について1から勉強したい方向けに、基礎からわかりやすく解説していきます✨

 

くま美
えっ!何か間違ったこと言ってた!?

 

未払費用の意味を押さえよう!どんな例がある?

未払費用とは?

くま美
「未払」って言う位だから、本当は払わなきゃいけないのに払ってないってことなんだよね?

実は、未払費用の定義はもっと狭いのです😊

 

店舗を借りる、電気を使う、インターネットを使う…といった、料金の支払いと引き換えに毎月受けているようなサービスってありますよね。

 

このようなサービスにおいては、サービスを受ける期間よりに料金が支払われることが往々にしてあります!

たとえば3月分の「電気を使う」というサービスを受け、その使用料を4月に支払う(翌月払い)ようなケースが該当します💡

くま美
そうそう、電気代って後払いになるよね

 

未払費用とは、このように…

 毎月のように継続して受けているサービスにおいて、

 すでにサービスを受けたものの、その分の料金(対価)が支払われていないもの

を指します✨

《例》

通信費、水道光熱費、電話代、家賃、給与(従業員への)、支払利息 etc…

 

未払いと言っても、契約の定めで後払い(電気料金の例で言うと「翌月払い」)になっているため、この後払いは決して契約違反ではないんですね💡(支払期限が到来していないため)

 

 

貸借対照表で負債に含まれるワケとは?

未払費用は、負債に含まれます。

負債とは、将来何らかの形で支払われるお金を表したものです(※一部例外あり)

未払費用以外にも、借入金や買掛金などが負債に含まれますね😊

【はじめて学ぶ】負債とは?意味、借金との違い、種類についてわかりやすく解説します

2018年7月27日

 

貸借対照表に載っている未払費用の金額は、すでにサービスを受けたために支払う義務が生じている料金です。

この分の金額は、相手と取り決めた期限までに支払われる予定であることから負債に含まれているんですね👛✨

 

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同時に費用も発生!支出がないのになぜ?

未払費用を計上するとき、同時にそれに対応する費用も計上します。

 

翌月に料金を支払う取り決めで今月分の電気を使ったのであれば、このように…

💫未払いの電気料金1万円の仕訳💫

借方金額貸方金額
水道光熱費(費用)10,000円未払費用(負債)10,000円

 

今月使った分の電気料金を費用(水道光熱費)に計上すると同時に、来月までにその料金を支払う義務を未払費用に計上します✍

(💫未払費用の仕訳については、こちらで解説!

 

 

くま美
まだ今月分の電気料金を支払っ ていないのに、なんで費用を計上するの?

 

会計のルールでは、「費用が発生する」タイミングをこのように決めています😊

 費用はモノやサービスを使ったときに発生する✨

 

「お金を支払った=費用が発生した」ではないことに注意です!

先ほどの電気料金の例で言うと、今月分の電気供給というサービスを使った時点で今月分の電気代(水道光熱費)1万円が発生したと言えるのです💡

 

このようなルールは発生主義と呼ばれます😊

【はじめて学ぶ】発生主義とは?具体例でわかりやすく解説!減価償却との関係もチェックしよう

2018年9月3日

 

 

未払金・買掛金との違いはなに?

未払費用とまぎらわしいのが未払金です。

くま美
そうそう、名前も似てるし…何が違うの?

 

未払費用は、継続して受けているサービスについて、すでにサービスを受けたもののまだ支払っていない分の対価を表します。

そのため、今後もそのサービスを受けていくことになります😊

 

これに対し、未払金1回きりのモノやサービスの購入について、まだ支払っていない対価を表します。

つまり、契約で決められたモノやサービスの提供はすべて受けているんですね。

土地や有価証券を購入した際に、まだ支払っていない代金は未払金に含まれます👛

 

くま美
確かに土地や有価証券は、1回購入したらもうおしまいだもんね

 

ちなみに、代金が未払いとなっているモノやサービスの購入の中でも、仕入れに該当するものは買掛金と呼びます!

商品として販売するものや商品の材料を購入した際に未払いとなっている対価は、未払費用・未払金とは区別することに注意しましょう😊

【早わかり】買掛金の基本を身につけよう!意味・未払金との違い・負債の理由をわかりやすく解説

2017年12月28日

 

 

計算例を見て理解を深めよう

具体例を見て、さらに未払費用の理解を深めちゃいましょう!

 

くま美さんの会社では、毎月新聞をとっているんですよね?

くま美
うん!毎月5千円で、半年に1回まとめて新聞代を払うんだよ~

 

なるほど、いい計算例ができそうですね😊

 

💫 例題 💫

くま美さんの会社は3月末決算(3月末が年度の区切り)です。

新聞代は毎月5千円毎年5月に12月~5月分の新聞代を、11月に6月~11月分新聞代を支払っています👛

3月末の貸借対照表には、この新聞代についていくらの未払費用が計上されるでしょうか?

 

くま美
なぬっ!いつの間に計算問題にされてる!💦

 

12月~3月分の新聞代は5月に支払われます。

そのため3月末時点では、12月~3月の新聞購読サービスを受けているものの、対価を支払っていない状態なんですね(11月までの新聞代は11月に支払い済み)。

 

つまり、3月末時点で未払費用となるのはこの4か月の新聞代です📰

 5千円 × 4か月 = 2万円

 

くま美
3月末の貸借対照表では、この2万円の未払費用が負債の中に含まれるのね~

 

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まとめ

1.未払費用とは、毎月のように継続して受けているサービスにおいて、すでにサービスを受けたもののその分の料金(対価)が支払われていないものを表す。

2.未払費用になりうる例として、通信費、水道光熱費、給与(従業員)、家賃、支払利息などがある。

3.一方、未払金は1回きりのモノやサービスの購入について、まだ支払っていない対価を指す(契約で定められたモノやサービスの提供はすべて受けている)。なお、仕入れにおいて未払いとなっている代金は買掛金と呼ばれることに注意する。

 

これで《未払費用の仕訳》はバッチリ!決算整理仕訳・期首の再振替仕訳の意味もやさしく解説

2019年2月4日

 

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