ありとあらゆる企業の決算書に載っている買掛金✨
今回は、買掛金の基礎をやさしく解説していきます😊
買掛金とは?キホンの意味をおさえよう!
買掛金を理解するために、たとえば菓子メーカーが仕入をする場面を思い浮かべてみましょう😊
この菓子メーカーは、商品となるお菓子を製造するために小麦粉、砂糖、チョコレートといった材料を仕入れなくてはなりません🍪
このとき、菓子メーカーと仕入先との取り決めにより、材料を引き取ってから材料代を支払うまでに時間が空くことがあります。この間、菓子メーカーは、「仕入先に材料代を支払わなくてはならない」という義務を抱え続けることになります。
この義務を買掛金と呼ぶのです✨
企業同士で取引を行う場合、仕入れから一定期間を経て代金を支払うことは日常茶飯事です。仕入れから1か月程度で支払うこともあれば、2か月3か月…と空くこともあります。
仕入れは終わっていても仕入代金は後日支払う約束になっている時、この未払いになっている金額が買掛金と呼ばれるのです✨
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なぜ、買掛金は負債なの?
買掛金は、貸借対照表の負債の部に表示されます✍
負債の部には、主に将来企業から出ていく現預金の金額が表示されます。
買掛金は、将来支払うべき仕入代金を示したものです。そのため、負債の部に含められるのです。
貸借対照表の買掛金の金額を見れば、「現在、仕入代金の支払い義務をいくら抱えているか」が一目でわかるんですね😉
未払金との違いは何?ワークマンの実例ですっきり理解!
負債の部には様々な支払い義務を表す項目が並んでいます。その中でも、モノの購入代金の支払い義務を表すのは買掛金と未払金の2つです。
この2つの違いとは何でしょうか?
買掛金と未払金の違いは「何を購入したか」にある!
買掛金と未払金の違いを決めるのは、購入するモノが何かということです💡
購入するモノが商品の材料や商品自体である場合、その支払い義務は買掛金となります。
一方、それ以外のモノを購入すると、その支払い義務は未払金になります。たとえば、建物、土地、有価証券などを購入した場合です。また、広告料、保険料などの代金も未払金に含まれます。
ワークマンに見る買掛金と未払金の違い
ワークマンは、作業着やカジュアルウェアのお店を営む企業です。毎期増収増益を達成している絶賛成長中の企業なのです✨
では、さっそくワークマンのここ5年間の買掛金の動きを見てみましょう。ワークマンの買掛金には、商品となる作業服やカジュアルウェアの仕入代金が含まれています。
2013年3月期 … 27億円
↓ ↓
2015年3月期 … 28億円
↓ ↓
2017年3月期 … 29億円
徐々に増えてきていますね。
これは、販売量の増加に合わせて仕入れも増えているためです。ワークマンの成長が見て取れます😊
続いて、未払金の動きを見てみましょう!
2013年3月期 … 13億円
↓ ↓
2015年3月期 … 13億円
↓ ↓
2017年3月期 … 36億円
2017年3月期に、突然金額が大きくなっています🚀
この理由は、伊勢崎に新たな流通センターを設けたことです。流通センターの建物や土地を購入した際の、まだ支払われていない代金が未払金を膨らませているのです。
ワークマンの規模が拡大するにつれ、商品の取り扱い数量が増え、より多くの在庫を保管する場所が必要になったのですね。
このように、商品に直接関係する買掛金は、会社の成長度合いに応じて金額が変動します。
未払金はそれだけではなく、大きい固定資産を購入する時などに一時的に金額が大きくなることがあります😉
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まとめ
1.買掛金とは、商品や材料を購入したが、まだ代金を支払っていない場合のその支払い義務のことをいう。貸借対照表の負債の部に表示される。
2.商品の材料や商品自体を購入した場合の支払い義務を買掛金と呼び、それ以外のモノを購入した場合の支払い義務は未払金と呼ばれる。
3.買掛金は会社の成長に応じて金額も大きくなりやすいが、未払金は大きい固定資産を購入した時などに一時的に金額が膨らむ傾向がある。