まるわかり!企業の取引先の調べ方。取引先を見れば企業のリスクがわかる!

 

企業の業績を作っているもの、それは企業の努力とその企業を取り巻く多くの取引先です。

今回は、企業を知る上で切っては切れない取引先の調べ方についてご紹介します!

 

取引先を知るメリットとは?

一口に取引先といっても、その関係性は様々です。

たとえば、

 ● 商品を販売する顧客

 ● 材料の仕入れ先

 ● 工事や製造の外注先

などなど…

どれか1つ欠けても、「企業が商品を販売する」という活動を完遂することはできません

つまり、企業のことを深く知り、今後の業績を予想する上では、その企業の取引先の特徴取引先として機能しなくなるリスクを押さえておく必要があるのです。

以下で、取引先を知るメリットを2つほどご紹介しますね😊

 

特定の顧客に頼りすぎているリスクがわかる~ジャパンディスプレイの例~

商品の販売先を1つの顧客に依存してしまっている時、企業は事業を続けていく上で大きなリスクを抱えていると言えます。

もし、その顧客が他の取引先に切り替えたり、はたまた倒産してしまったりしたらどうなるでしょうか?

たちまち商品の販売先を失い、売上高が激減してしまいます😢代わりの顧客が見つからなければ、事業の継続が危なくなってしまうのです。

 

特定の顧客に依存している企業の例として、ジャパンディスプレイがあります。

ジャパンディスプレイは、スマホのディスプレイ用パネルを製造している企業です。主な顧客は、そのパネルをiPhoneのディスプレイに使っているアップルです。

2017年3月期では、売上高の54%はアップル向けでした。

もし、アップルの販売するiPhoneの人気が落ちたり、アップルが他の企業からディスプレイを購入するようになったら、ジャパンディスプレイの業績にとって大きな打撃となるでしょう。

現に、アップルは有機ELパネルをiPhoneに採用し始めています。液晶パネルを売りにしていたジャパンディスプレイにとって、有機ELパネルはまだカバーできていない製品なのです。この影響を受けて、ジャパンディスプレイの業績も悪化しています

 

海外の取引先なら為替リスクも

海外の企業と取引をしていると、為替レートが動くことによって利益が出たり損失を被ったりします。

企業の業績を見る上では、海外との取引が多いほど、為替レートの動きに気を配った方がよいでしょう。

 

先ほどご紹介したジャパンディスプレイは、アメリカのアップルとの取引が多いですね。そのため、対米ドルで円高に進むと「為替差損」という形で損失をこうむります。

為替レートが業績に与える影響については、トヨタを例にこちらで詳しく解説しています(↓)

なぜ?円安が輸出企業に有利に影響する理由①トヨタに学ぶ円高円安のカラクリ

2017.11.01

 

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取引先を調べる方法

ここから、企業の取引先を調べる方法を2つご紹介します😊いずれの方法も有価証券報告書があれば見ることができますよ。

有価証券報告書の入手方法はこちらの【基本編-2】をご参照ください(↓)

【はやわかり!】決算書の入手方法まとめ

2017.11.23

 

主要な販売先を調べる

主な販売先を調べるなら、有価証券報告書のココを見てみましょう!

 第2 【事業の状況】 > 2 【生産、受注及び販売の状況】 > (3)販売実績

(3)販売実績には、事業別の売上高が記載されています。そして、その下主な販売先への販売実績総販売実績に対する割合が表示されているのです。

一目で、特定の販売先にどの位依存しているかがわかります。

 

主要な販売先や仕入先を調べる(連結財務諸表を作成していない企業限定)

続いては、主要な販売先に加え、仕入先やその他の債務を保有している取引先などを調べる方法です。

この方法では様々な種類の取引先がわかりますが、開示しているのは連結財務諸表を作成していない企業(基本的に子会社の無い企業)のみです。そのため、この情報を見られる企業はあまり多くはありません。

表示している場所は、有価証券報告書のココです!

 第5 【経理の状況】 > 1 【財務諸表等】 > (2)【主な資産及び負債の内容】

たとえば、このような情報が分かります。

 ● 売掛金の上位相手先→主な販売先

 ● 買掛金の上位相手先→主な仕入先

 ● 借入金の上位借入先

 ● 未払金や未払費用の上位相手先

たとえば、「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの有価証券報告書を見てみると、仕入は日本ハムやアリアケジャパンが多く、借入は三井住友信託銀行が多いことが分かります。

 

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まとめ

1.取引先を調べることで、1つの取引先に依存しているリスクの有無を把握できたり、その取引先から受けやすい業績への影響などを押さえることができる。

2.主要な販売先は、有価証券報告書の第2【事業の状況】の2【生産、受注及び販売の状況】に表示されている。

 

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2017.11.30