【初心者向け】有形固定資産とは?定義やキホンの取扱いをわかりやすく解説!

 

決算書では、必ずと言っていいほど出てくる有形固定資産

はじめて有形固定資産を知るという方向けに、キホンの意味や決算書での読み方をわかりやすく解説していきます😊

 

有形固定資産ってどんなもの?

有形固定資産のキホンの意味

有形固定資産とは、建物や土地のような目に見える資産で、かつ、長期間にわたって使用するもののことです。

企業の資産を構成する1つのグループです。

 

有形固定資産にもいくつか種類がありますが、よく登場するものとしては以下のような項目があります。

 ● 建物    …店舗・工場・本社などの建物

 ● 機械装置  …製品を作る機械設備など

 ● 土地    …店舗・工場・本社などが立っている土地

 ● 建設仮勘定 …完成前の有形固定資産(について支出した金額)

この他、航空会社であれば「航空機」、真珠の養殖・販売会社であれば「養殖設備」などが載っていることがあります。

 

なお、有形固定資産に含まれるのは、企業が所有している資産です。借りている資産は含まれないことに注意です😊

 

有形固定資産の種類については、こちら(↓)で詳しく解説しています。

有形固定資産にはどんな種類がある?頻出項目からちょっと変わったものまでまとめました。

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有形固定資産の金額が表すこと

決算書で表示される有形固定資産の金額は、主にその有形固定資産の購入金額によって構成されます。(その他、運送費や据付費等が含まれます)

そのため、何らかの有形固定資産を購入したときは、その分だけ有形固定資産の残高が増えるのです。

 

一方、購入後の有形固定資産は、その価値の低下に合わせ減価償却減損によって残高を減らしていきます

減価償却や減損については後ほど詳しく解説しますね。

 

決算書で表示されている有形固定資産の金額は、その決算書の日付時点において、企業が所有している有形固定資産の価値を表したものと言えます。

 

 

決算書のどこに書いてある?

貸借対照表の資産の部を構成する

有形固定資産は、貸借対照表の資産の部のうち、長期にわたって保有する資産を表す固定資産に含まれます

固定資産は、有形固定資産無形固定資産投資その他の資産という3つのグループに分けて表示されます。この中でも、物理的に目に見える資産が有形固定資産です。

 

なお、有価証券報告書の以下の箇所を見れば、有形固定資産を構成する主要な設備の詳細情報(金額や所在地など)をチェックすることができます。

 第一部 【企業情報】> 第3 【設備の状況】> 2 【主要な設備の状況】

 

業種によっては不動産の扱いが異なる

業種によっては、建物や土地を有形固定資産に含めない企業もあります。

たとえば、不動産会社の場合、販売用の建物や土地は流動資産として表示されます。これは、商売のサイクルの中で生まれる資産は流動資産に含めるという会計のルールがあるためです。

 

こちら(↓)で、住友不動産を例に解説しています(※「住友不動産の流動資産は何かが違う?」のパート)。

流動資産と固定資産の違いとは?ディズニーを例にわかりやすく解説

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だんだん残高が減っていく!減価償却ってなに?

使っていくと残高が減るしくみになっている

使い始めた有形固定資産は、年を追うごとにだんだん残高が減っていきます

有形固定資産は使われることで古くなったり傷んだりするため、使用する期間にわたり残高を減らすことでその価値の低下を表しているのです。

 

また、有形固定資産の残高が減ると同時に、減った金額だけ減価償却費という費用が発生します。これは有形固定資産を使ったことで発生する費用です。

 

これら一連のしくみを減価償却と呼びます。

減価償却については、こちら(↓)で詳しく解説しています。

初心者向け「減価償却とは?」のやさしい教科書!意味やメリットをわかりやすく解説

2017.11.12

 

減価償却されない有形固定資産もある

有形固定資産の中でも、土地や骨とう品は減価償却の対象にはなりません

これらの資産は、年月を経ても価値が減らないと考えられるためです。

 

 

価値がガクっと減っちゃった…減損が教えてくれること

企業が有形固定資産を保有するのは、それを事業に使うことでキャッシュを増やせると考えるからです。

それゆえ、有形固定資産は資産としての価値があると考えられ、その価値を示す金額が付けられます。

 

ところが、競合企業が出現したり、商品の流行が変わったりすると、その有形固定資産を使っても想定通りにキャッシュを増やせなくなることがあります。

この場合、有形固定資産は「キャッシュを増やす」という意味での価値が減ってしまっているため、決算書に表示する金額も減らさなくてはならなくなります。同時に、減らした金額だけ減損損失が特別損失に計上されます。

このようにして、有形固定資産の金額を減らすことを減損処理といいます。

 

企業が減損処理を行っている場合、対象となった有形固定資産を所有する事業がうまくいっていないんだな…ということが想像できます。(※有形固定資産が遊休状態になっていたり、性能が大きく劣化した場合も減損処理されます)

減損損失の金額が大きいほど、その有形固定資産から獲得できるキャッシュの見込みが当初の想定より大きく下げられているのです。

 

減損については、こちら(↓)で詳しく解説しています。

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2017.12.13

 

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まとめ

1.有形固定資産とは、目に見える資産であり、かつ、長期間にわたって使用するもののことである。その残高は、決算書の日付時点での有形固定資産の価値を表していると言える。

2.有形固定資産は、貸借対照表の資産の部(有形固定資産)に含まれる。

3.有形固定資産は、減価償却減損処理によって残高が減り、価値の低下を表す。

 

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