損益計算書だけじゃダメ?なぜ貸借対照表がビジネスに必要なの?

 

前回までのあらすじ

起業を決めたハニー姫🐰✨

ビジネスの必須アイテム損益計算書を学んでいると、1つの壁にぶつかります。

それは、「損益計算書には決定的な欠点がある」ということでした…

 

 

ハニー姫
事業を続けていくには「お金が無くならないようにすること」が大切で、それには損益計算書を使うといいって…そう言ったじゃない!

 

ウリまる
損益計算書が有用なアイテムなのは本当です!でも、損益計算書だけで完璧にお金をやり繰りするのは難しいんですよ~💦

 

 

損益計算書だけだと、お金のやり繰りに行き詰まっちゃう!?

事業を続けていくために忘れちゃいけないこと、それはお金が尽きないようにすることです💰✨

お金が無くならいようにするためには、上手にお金のやり繰りをしなくてはいけません😊

 

ハニー姫
上手なお金のやり繰り?

 

ウリまる
期限までにきちんと仕入代金を払ったり、その支払いのために事前にお金を準備しておいたり…お金を切らさずに、ビジネスを回してくことですね

 

ビジネスに大切なお金のやり繰りですが、上手く行うためには損益計算書の情報だけでは不十分なのです😢

 

ウリまる
まずは、損益計算書だけではダメな理由を2つ見ていきましょう✨

 

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理由① 「利益 ≠ お金」だから

損益計算書に表されている収益や費用は、お金の出入りとは一致しません

つまり、損益計算書で計算される利益は、その年に実際に増えたお金とは異なるものなのです。

 

ウリまる
これは、前回お話した内容ですね✨

 

ハニー姫
その方が会社の「お金を稼ぐ力」をよく表してるんでしょ?

 

ところが、「お金のやり繰り」という面から見ると、こんなデメリットがあるんです😨

 

簡単な例をご紹介しますね。

 

ある会社が事業を拡大するために、工場を建てたり、店舗を増やしたりして設備投資にたくさんのお金を使っているとします。

このような時は、どうしても手元のお金が少なくなりがちです💦

ところが、先日販売した大型商品の代金振り込みまで、まだ3ヶ月もあります。

お金が足りない状況で、入金がない…それでも、仕入の支払いは今月末に迫っている…!!という状況に陥っているのです💦

 

や~ん💦こわすぎる!

 

ウリまる
販売代金の入金がないのなら、借金するなり、取引先と交渉するなりして、「支払い期限までにお金を払えない」という状況を何とか回避しなくてなりません

 

 

ところが!!

 

 

損益計算書では、建物や機械を購入したタイミングでは、その代金は費用として表されません😲

建物や機械の購入代金は、購入後、実際に使っている期間にわたって、少しずつ費用として表されていきます。

 

ハニー姫
実際には、購入時にたくさんのお金が出て行っているのに、その様子が分からないのね…

 

また、販売した大型商品の代金振込みまで3ヶ月もありますが、

損益計算書では、お客さんに商品が引き渡され、後日代金を振り込む約束をした時点で、その販売代金が売上高として表されてしまいます

 

ハニー姫
本当はお金がまだ入ってきてないのに、その事実が分からないのね…

 

ウリまる
損益計算書では利益がバッチリ出てるのに、実はお金のやり繰りが苦しくなっていた…ということがあり得るんです

 

 

理由② そもそも損益計算書に出てこないお金の出入りがある

ハニー姫
な…なんですって!?

 

ウリまる
損益計算書も悪気があるわけじゃないんですよ💦ただ、損益計算書「お金を稼ぐ力」を表すので、その趣旨にそぐわないお金の入金・出金は記載されないんです…

 

ハニー姫
損益計算書に出てこないお金の出入りって…一体どんなものがあるの?

 

代表的なものは、借金です!

お金を借りたことによる入金、そのお金を返すことによる出金は、損益計算書には記載されません

 

さらに、資金を増やすために株式を売り買いした時も、株式の購入による出金や売却による入金は損益計算書には出てこないのです。

(※ただし、売却による利益・損失が生じた場合は、売買による差額分だけ損益計算書に記載されます)

 

ウリまる
借金して得たお金は、会社が稼いだものではなく、あくまでも後々返済する条件で借りたもの会社の「稼ぐ力」を表さないので損益計算書の記載からは外れるのです💦

 

そうは言っても、手元のお金が無くならないように管理するためには、

「実際にどれだけの入出金があるのか」、そして「これからどれだけのお金の出入りがあるのか」といった情報がとても大切です💰✨

 

「稼ぐ力」に直接関係なくても、これらの情報を把握しておきたいですよね…?

 

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損益計算書のデメリットを補うアイテム!貸借対照表とは?

ウリまる
損益計算書だけでは足りなような、お金のやり繰りのためのお役立ち情報を教えてくれるアイテムがあるんです!

 

それが、貸借対照表(略してBS)です✨

 

貸借対照表は、こんな図で解説されることが多いですね😊

 

 

ハニー姫
見たことはあるかも…イマイチ理解できてないけど

 

この図は、こんな風に書きかえることもできます✨

 

資産の中には、たとえば…

 🔸 現金

 🔸 これから振り込まれる予定の販売代金(売掛金

 🔸 在庫(棚卸資産

 🔸 商売のために購入した機械、建物、土地など(固定資産

こんなものが含まれています。

お金に換金できるもの(売掛金)や、その資産を使ってさらにお金を増やせるもの(棚卸資産、固定資産)などがありますね😊

 

ウリまる
これらの情報が分かると、お金のやり繰りのために、こんな工夫ができるんですね

 

🔸これから振り込まれる予定の販売代金(売掛金)が溜まっていたら…

 → 入金が遅れている取引先に督促し、お金に換える

🔸売れる見込みもなく積みあがっている在庫があったら…

 → 値引販売するなりしてお金に換える

🔸使っていない状態の土地があれば…

 → 売却してお金に換える

 

 

また、負債の中には、たとえば…

 🔸 借金(借入金

 🔸 後日払いとなっている仕入代金(買掛金

 🔸 その他、将来において支払いが予測される金額(引当金など)

などが含まれています。

 

支払いや返済などによって、将来出て行く予定の金額が表されています💰

 

ウリまる
これが分かれば、将来の出金に備えてあらかじめお金を用意しておくことができます!

 

将来支払いが予定される金額を収入でまかなえないのであれば、借金や出資などの方法によってお金を確保し、「支払えない(返済できない)」という倒産につながる状況を何とか回避しなくてはなりません!

 

ウリまる
ここに挙げたこと以外にも、資産と負債のバランスや、資産と純資産のバランスなどを見たりして、「急に経営状況が悪くなった時にお金が持ちこたえられるか」をチェックすることができます✨

 

バランスが悪ければ、経営状況が悪くなる前に改善策を打つことができますね✨

このような貸借対照表のバランスを見るときに使うのが、経営指標です!

経営指標については、また後々ご紹介していきます😊

 

ハニー姫
貸借対照表って、事業を続けていくために大切なお金のやり繰りのヒントを教えてくれるのね~💗

 

ウリまる
ここにご紹介したような工夫の積み重ねで、お金のやり繰りがスムーズになっていくんですよ✨

 

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まとめ

1.会社の「お金を稼ぐ力」を表す損益計算書だが、上手なお金のやり繰りのためには情報が不十分である。

2.その点、貸借対照表では、これからお金を生み出す存在(資産)や将来支払いが予定される金額(負債)が分かる。これらの情報を使うことで、お金が尽きないように対応策を打ちながらビジネスを回していくことができる

 

ハニー姫
損益計算書も貸借対照表もお勉強したことだし、いよいよ起業準備に取りかかるわ💗

 

ウリまる
実際にビジネスを回していきながら、会社の活動がどのように決算書に映し取られていくかを見ていきましょう✨

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