起業を決めたハニー姫🐰✨
事業を続けていくためには損益計算書の存在が大事だと知ります。
しかし、ここで1つの疑問がわいてきて…
ハニー姫がプンプンしている理由は、損益計算書の表示の仕方にあるようです。
損益計算書には、
🔸 その年に稼いだ金額 = 収益(例:売上高)
🔸 その年に使った金額 = 費用(例:家賃)
が書いてあります😊
ところが、このそれぞれの金額は
🔸 その年にキャッシュとして受け取った金額
🔸 その年にキャッシュで支払った金額
とは、必ずしも一致しないのです!
これが、ハニー姫が憤慨している「損益計算書がお金の流れを表していない」ことの意味です。
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なんで、お金の流れは「稼ぐ力」を表さないの?
たとえば、入金のある時にだけ収益があがったら…
もちろんこれは、企業とそのお客さんとの間で「後日代金の受け渡しを行う」という取り決めがある場合の話です😊
企業と企業の間で商品を販売するときは、このように販売から代金の受け渡しまでタイムラグ(長いと数か月)があるのが一般的です。
私たちがクレジットカードで買い物をした時も、商品を受け取ってからクレジットカードが決済されるまで時間が空きますよね😉
たとえば、たくさんの商品を今年売っても、その代金を受け取るタイミングが翌年に集中してしまったら…?
逆に、翌年に全然商品が売れていなくても、お金の流れだけで見れば、あたかも販売が絶好調かのように見えますね💦
このように、お金の流れ(販売代金を受け取る)だけを追ってしまうと、「商品を売る」という大切な活動の様子が正確に見えてこないのです。
たとえば、支払いのある時にだけ費用が表されたら…
でも、その建物や機械の購入代金は、購入したタイミングで支払われることが多いです💰つまり、建物や機械を使う前の段階ですね。
もし、購入代金を支払ったタイミングで、その金額を損益計算書に費用として表してしまったら…?
購入した機械で商品を作り、購入した建物内で商品を販売する…
購入した機械や建物を活用し、このような稼ぐための活動が行われるのは、それらの機械や建物を購入後、実際に使っている期間です。
ところが、購入代金を支払ったタイミングで費用に表してしまうと、
「購入した機械や建物を使った活動にいくらのコストがかかっているか」が正確に見えてこないのです。
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利益とキャッシュの違いとは?利益が表す「稼ぐ力」に迫る!
たとえば、商品の販売をする時は、
商品をお客さんに引き渡し、代金を受け取る約束をしたら、その代金は売上高という収益として損益計算書に表されます。
たとえば、機械や建物を購入した時は、
実際に建物や機械を使っている期間にわたって、購入代金が少しずつ費用として損益計算書に表されます。
今お話ししたことをちょっと難しい用語で表すと、
というルールに従って、損益計算書に表されることになります。
会社の「お金を稼ぐ力」を、会社の実際の活動に合わせて表したもの。
それが損益計算書です😊✨
会社の活動に合わせて収益や費用を表すことで、「会社の活動がどれ位のお金を生み出す力があるのか」が分かるようになります✨
こうして表された収益と費用の差額、つまり利益は、より会社の実力値に近い「お金を稼ぐ力」を表していると言えるんですね💎✨
ということで、次回は、損益計算書のデメリットとそれを補う貸借対照表の役割をお話していきます!
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まとめ
1.お金の流れだけを見ても、会社の活動の実態が見えてこない。また、その年その年の事業活動の採算性も見えづらくなってしまう。
2.損益計算書では、会社の活動に合わせて収益や費用を表すことで「会社の活動がどれ位のお金を生み出す力があるか」が分かる。この結果、求められる利益(=収益-費用)は、より会社の実力値に近い「お金を稼ぐ力」を表していると言える。