限界利益と限界利益率を学んだハニー姫🐰ここで1つの疑問がわいてきました。
それを知る方法として、損益分岐点の考え方があります✨
お城に住むハニー姫は、一念発起しお菓子のネット販売会社を立ち上げました🐰✨お付きのウリまるに教えてもらいながら、簿記やビジネスを1から勉強しています✍
サクッと理解!損益分岐点の意味とは?
損益分岐点のキホンの意味
損益分岐点とは、利益=0となる売上高(または販売数量)を指します✨
損益分岐点売上高とも言いますね😊
利益は、収益から費用を差し引くことで計算しますので…
利益 = 収益(売上高)-費用(変動費+固定費)
= 0円
このように、売上高から費用を差し引いた結果がちょうど0円となる売上高を損益分岐点と言うんですね。
スポンサーリンク
損益分岐点は何の「分岐点」?
損益分岐点を上回る売上高を稼ぐことができれば、利益をプラスにできます✨つまり黒字です💰
反対に、損益分岐点を下回る売上高しか稼げなければ、利益がマイナス…つまり赤字になってしまうのです。
次のパートでは、損益分岐点の求め方を見ていきます😊これで、損益分岐点の仕組みがさらに分かるようになりますよ🎵
これで計算式はバッチリ!仕組みからやさしく解説します
カギは限界利益率との関係
…ということで、
損益分岐点の計算式の前提となっている、限界利益率と損益分岐点の関係について理解しておきましょう😊
そうです!
限界利益率について、詳しい解説はこちら(↓)
限界利益・変動費・固定費の解説はこちら(↓)
もし限界利益率が40%だったら、「変動費をまかなっても、稼いだ売上高の40%は余る」(←この余った金額が限界利益)という意味ですね😉
そして、その余った40%で固定費をまかなった結果、残った金額が全体の利益となります。
利益 = 収益(売上高)- 費用(変動費+固定費)
= 売上高 - 変動費 - 固定費
つまり、変動費をまかなった後に残った売上高の40%部分が、ちょうど固定費の金額と一致すれば、全体の利益は0となりますね!
売上高をいくら稼ごうが、固定費の金額は変わりません。
そのため、損益分岐点を突き止めるためには、売上高の40%(=限界利益率)と固定費の金額がちょうど一致する時の売上高を探せばいいいのです✨
損益分岐点の求め方を見てみよう
この計算式を使って、簡単な例でおさらいしてみましょう😊
🔸 限界利益率 …40%
🔸 固定費 …10万円
このケースでの損益分岐点となる売上高はこちらです!
損益分岐点 = 固定費10万円 ÷ 限界利益率40% =25万円
上の計算式は…
「固定費10万円が売上高全体の40%に当たる時(ちょうど固定費=限界利益(売上高-変動費)となり、損益0となる時)、売上高100%の金額は25万円(=損益分岐点)になっている」
という意味ですね🎵
スポンサーリンク
損益分岐点を下げるためには?具体例をご紹介!
損益分岐点を下げることができれば、その下げた分だけ、より少ない売上高でも利益をあげられるようになります😊
…ということで、ハニー姫の要望にお応えして、損益分岐点が下がるパターンをご紹介します✨
ヒントは固定費と変動費の使い方にあり!
損益分岐点の計算式をもう一度見てみましょう。
この計算式によると…
🔹 固定費が小さくなる
🔹 限界利益率が高くなる
場合において、損益分岐点が小さくなることが分かります😊
限界利益率が高くなるのは、売上高で変動費をまかなった後に残る割合が大きくなる時…言いかえると、売上高に対する変動費の割合が小さくなる時です。
次のパートで、具体的に見ていきましょう!
損益分岐点が下がるパターン~固定費を小さくする~
💫 固定費が小さくなるパターン例 💫
固定費を減らす方法 | どんな固定費が減る? |
---|---|
🔸 ムダな設備を減らす 🔸 設備を賃貸に切り替える | 減価償却費 |
🔸 給与・賞与をカットする 🔸 人員を削減する | 人件費 |
🔸 効果の薄い広告宣伝費を減らす | 広告宣伝費 |
製造業や小売業のように、工場や店舗といった大型設備を持つ企業は減価償却費も大きくなりがちです🏢💦
減価償却費を小さくするためには、「🔸 ムダな設備を減らす」(=収益に十分に貢献できていない設備を減らす)ことが大切です😊(所有している設備を、賃貸に切り替えることで負担が減ることもありますね)
その方法は何通りもありますが、たとえば…
🔸 工場や本社を集約する
🔸 不採算店舗を閉鎖する(=収益につながっていない店舗設備を減らす)
🔸 より小さい面積の設備でも効率的に売上をあげられるようにする
(例:ドライブスルーを導入する、作業が効率化するように配置等を見直す)
といった方法が採用されます✨
また、売上高が増えても減っても一定額発生してしまう人件費は、業種を超えて大きな負担となりがちです。
そこで、店舗内や製造工程での作業効率性を高め、そこにかかる「🔸 人員を減らす」作戦は多くの企業が採り入れていますね。
小売店で無人レジの導入が進められているのは、この作戦の一環です✍
さらに、経費全般を削減するために、採算がとれていない事業そのものを売却・廃止することも珍しくありません!
これによって、収益に貢献できていない減価償却費や人件費といった経費を丸々カットしてしまうのです✂
損益分岐点が下がるパターン~限界利益率を高める~
限界利益率を高くするためには、主に…
① 変動費を減らす
② 販売価格を高める
といった方法があります🌟
💫 変動費を減らすパターン例 💫
変動費を減らす方法 | どんな変動費が減る? |
---|---|
🔸 製造工程を効率化する | 材料費 人件費(残業代) 水道光熱費 |
🔸 材料の仕入先を見直す | 材料費 |
🔸 輸入する材料や商品の為替リスクをヘッジする | 商品の仕入代 材料費 |
🔸 PB商品の割合を増やす | 商品の仕入代 物流費 |
1番目の「🔸 製造工程を効率化する」方法として、たとえば部品を標準化したり、工程を短縮したりしますね😊
3番目の「🔸 輸入する材料や商品の為替リスクをヘッジする」は、円安に向かっている局面で効果を発揮します✨
円安になればなるほど、輸入による仕入代は膨らんでしまいますよね🎈
将来さらに円安に傾くことが見込まれるのであれば、たとえば為替予約を使って将来の仕入れ時の為替レートを固定してしまう等の方法が採り入れられます(例:ニトリ)。
💫 販売価格を高めるパターン例 💫
販売価格を高めるパターン例 |
---|
🔸 在庫管理を徹底し、値引き販売を抑える |
🔸 高付加価値商品に切り替える |
在庫が余り過ぎてしまうと、それらを処分するために値引き販売(セール)が行われます。
これが販売価格を引き下げてしまうため、1番目の「🔸 在庫管理を徹底し、~」とあるように 在庫が過剰とならない工夫が大切になってくるのです🔑
また、2番目の「🔸 高付加価値商品に切り替える」と商品の質が上がるため、商品1つ当たりの変動費も増える可能性が高いです💰
それでも、そこに付加される価値を高めることで販売価格を引き上げれば、結果として限界利益率も高めることができるんですね😊
単なる値上げだと販売価格と商品の質につり合いが取れなくなり、お客さんが離れていくリスクが高いのです…いつかのハニー姫のように😅💦(その時のお話はこちら↓↓)
スポンサーリンク
まとめ
1.損益分岐点とは、利益=0となる時(つまり、売上高=費用となる時)の売上高(または販売数量)を指す。損益分岐点を上回る売上高を稼ぐことができれば、利益をプラスにできる。
2.損益分岐点は、限界利益率と固定費の関係から求める。
3.固定費を小さくする、限界利益率を高める(変動費を減らす、販売価格を高めるなど)といった方法により、損益分岐点を下げることができる。