今回は、こちらの疑問に答えていきます!😊
なにが資産と費用の違いを生むの?
同じシチュエーションなのに…資産になる時と費用になる時がある
今回のテーマは、資産と費用の違いについてです✨
支出という共通の行為を介しても、そこから資産になるものと費用になるものがあります。
たとえば、今月分の事務所の家賃やお給料を支払うと、それは今月の販売費及び一般管理費(費用)になります。
ところが、車を買うために支払った金額は、そのまま固定資産(資産)になります。
両者には、一体どんな違いがあるのでしょうか?
※売掛金のように、支出を介さないで資産になるものもあります。今回は、支出を通して資産になる性質のものを取り上げます😉
資産と費用の違いとは?ポイントを押さえよう!
数多く存在する資産には、ある共通点があります。
それは、将来のお金を増やすということです💎✨
もっと会計っぽい言い方をすると、将来の収益の獲得に貢献するということですね😉
同じような支出に見えても、この共通点に当てはまらないものは費用に振り分けられます。
次のパートからは、具体的にどんなものが資産 or 費用に当てはまるのかを見ていきましょう😊
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資産になるケース① まだ消費されていない!
代金の支払いが完了したものの、まだ購入したモノやサービスを消費していないというケースがあります。
その例を3つ見てみましょう!
① 前払いした来月分の家賃や電気料💡
→ 家を借りる、電気を使うといったサービスをまだ消費していない!
② 購入したばかりの車や建物🚙🏢
→ まだ車に乗ったり、建物を使ったりしていない!
③ 購入したものの未使用になっている切手(※特例あり)🏣
→ まだ手紙を届けるために使われていない!
このような場合、支払った金額は費用とはならず、資産として計上されます✨
このように、まだ消費されていないモノやサービスの購入代金が費用にならないのは、発生主義という費用を計上する際のルールがあるためです😊
発生主義とは…
モノやサービスを使ったときに費用が発生すると考え、その発生のタイミングで費用を計上するルールのことです✨
さらに、モノやサービスは、使われることで収益に貢献すると考えられます💰
「まだ使われていない=これから使われて収益に貢献する(将来のお金を増やす)」
と考えられるので、未使用のモノやサービスの購入代金は資産に含められるのです😊
①の前払いした家賃や電気料の代金は、前払費用という資産になります💡
そして、その翌月にサービスを受けると費用に変わります。
②のまだ使用していない車や建物の購入代金は、固定資産になります🚙🏢
固定資産の特徴は、長い期間にわたって使用することです。
車や建物を使い始めた後、使う期間にわたって少しずつ、固定資産に含められた購入代金が費用に変わっていきます(これを減価償却といいます)。
③の未使用の切手は、貯蔵品という資産になります🏣
こちらも、使用した年に費用に振り替えられます。
今回はすでに代金を支払ったケースを挙げていますが、まだお金を支払っていなくても(後払いでも)、モノやサービスを消費していれば費用になることに注意が必要です!
資産になるケース② まだ対応する収益がない!
購入代金を支払い、購入したモノやサービスを消費していても、その代金が費用にならず資産に含められることがあります💎
その理由は…
対応する収益がまだ計上されていないことです。
費用は、発生主義のほかに費用収益対応の原則というルールにしたがって計上されます。
費用収益対応の原則とは…
費用をその対応関係にある収益と同じ期間に計上するというルールです✨
たとえば、商品を作るための材料や労働、光熱費等を消費していたとしても、
これらの費用に対応する収益(この場合は、これらの費用で作られた商品の売上高)がまだ計上されていなければ、費用として計上しません⚡
その代わり、これらの費用を棚卸資産に含めてしまいます!
今後商品が販売されることで、それらの費用が将来の収益獲得に貢献する(将来のお金を増やす)と考えられるためですね😊
そして、対応する収益が計上されたら(これらの費用で作られた商品が販売されたら)、
棚卸資産からこれらの費用を抜き、改めて売上原価(費用)として計上するのです。
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まとめ
1.代金を支払ってモノやサービスを購入したとしても、そのモノやサービスをまだ消費していないときは、支出額は費用にならず資産に含まれる(費用は発生主義に基づき計上されるため)。
2.1.において、購入したモノやサービスを消費したとしても、対応する収益がまだ計上されていなければ、その支出額はやはり資産に含まれる(費用は費用収益対応の原則に従って計上されるため)。
3.2.において棚卸資産などの資産に含まれている費用も、対応する収益が計上されれば費用に振り替えられる。