【違いは何?】売上総利益と営業利益とは?計算や意味をマスターしちゃおう!

 

 決算書を読む上での頻出用語、売上総利益営業利益

この2つの利益の意味や違いとは?わかりやすく解説していきます!😊

 

2つの利益の共通点はこれ!

売上総利益と営業利益の共通点、それは「商売のサイクルから生まれた利益」ということです✨

 

企業は商品やサービスを販売することで利益を得ていますが、これ以外にも様々な活動に携わっています。

たとえば、

🔸 株を買って資金を運用する

🔸 使わない土地や建物を売る

🔸 銀行からお金を借りて利子を支払う

…といった活動がありますね😊

 

こうした商売のサイクルから外れた活動からも収益や費用(損失)が生まれ、受取配当金、固定資産売却益、支払利息といった科目で損益計算書に表されます✍

しかし、売上総利益と営業利益はこのような商売のサイクル以外から生じた収益や費用を含みません

2つの利益は、純粋な商売の活動結果のみをその金額に表しているのです💫

 

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求め方をガチッと押さえよう

計算式を見ると、売上総利益と営業利益の違いがよ~く分かります😊

2つの利益の計算式

🔸 売上総利益 = 売上高 - 売上原価

🔸 営業利益  = 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費

2つとも、売上高から何らかの費用を差し引くことで求められます✍

 

異なるのは、売上高から差し引く費用の内容ですね💡

売上総利益は売上原価だけを差し引いて計算します。

一方、営業利益は、売上原価に加えて販売費及び一般管理費も差し引いています!

 

この違いが何を意味するのか、次のパートで見ていきましょう😉

 

 

売上総利益と営業利益の違いをスッキリ理解!

売上総利益と営業利益の違いは、「売上高から販売費及び一般管理費を差し引くかどうか」から生まれていることが分かりました✨

ここで、売上原価と販売費及び一般管理費の意味をサクッと押さえていきましょう😊

 

売上原価と販売費及び一般管理費とは?

🔸 売上原価

  販売された商品やサービスを生み出すためにかかったコスト

商売のサイクルから生まれ、販売された個々の商品に紐づけられる費用のみを含む

  例:商品の仕入代、商品の製造に要した材料費、人件費など

 

🔸 販売費及び一般管理費

  商品やサービスの販売活動や、会社全体の管理活動に必要なコスト

= 商売のサイクルから生まれ、販売された個々の商品に紐づけられない費用も含む

  例:商品宣伝のための広告料、間接部門の人件費、本社の光熱費など

 

2つの費用の大きな違いとして、「商品そのものを生み出すためにコストかどうか」「販売された個々の商品に紐づけられるかどうか」といったものがあります🔑

 

たとえば、商品を作る工場で働く人の人件費は、個々の商品に振り分けられ売上原価に含まれます🏭

一方、同じ人件費でも、経理部や人事部で働く人の人件費は商品を生み出すためにかかった費用ではなく、それゆえに個々の商品には紐づけられませんね。そのため、販売費及び一般管理費に含まれます。

 

このように、

営業利益は、「商売のサイクルから生まれた利益」という性質をそのまま表しているのに対し、

売上原価は、「商売のサイクルから生まれた利益」の中でも、厳密に「販売された個々の商品に紐づけられる収益・費用」のみから生み出された利益であることが分かりますね✨

 

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2つの利益の意味とは?

売上総利益、営業利益の求め方が分かったところで、その意味を確認していきましょう✨

 

🔹売上総利益(粗利)

「売上高」から「販売された商品そのものを生み出すためのコスト」を差し引いた利益です。こちらが意味することとは…

売上総利益の意味

「企業のおおもとの利益」であり、ここからその他の各収益・費用が足し引きされることでその他の利益(営業利益、当期純利益など)が計算される

売上総利益がマイナスだと、どんなに販売商品数を稼いでも黒字にしづらい体質となり、事業継続が難しくなってしまう。

 

売上総利益は、商品の販売状況以外にも、材料の仕入額や商品の製造費用に影響する要素によって変動します🔑

たとえば以下のような要因によって増えたり減ったりします💡

● 売上高の増減

● 販売した商品の組み合わせ

● 材料価格の変動

● 向上で働く人件費の上昇

● 為替レートの変動

● 工場の稼働状況

● 工場や生産ラインへの設備投資(減価償却費に影響)

…など。

 

 

 🔹営業利益

「売上高」から「商売のサイクル全体で発生したコスト」を差し引いた利益です。

売上総利益より、さらに広い範囲で費用を捉え利益計算しているんでしたね😊こちらが意味することは何でしょうか?

営業利益の意味

商品の仕入れ、製造から販売に至るまで、商売の一連のサイクルによって生まれた利益を表す。

 

「商品そのものが生みだす利益」を表す売上総利益と異なるのは、商品を宣伝し、販売するまでの活動も含めた採算性を教えてくれるところです🔑

ゆえに、広告宣伝や店舗でかかる費用や、こうした商売活動全体の管理に必要な費用(間接部門も含め)もが営業利益の金額に影響してくるのです。

 

そのため、営業利益は以下のような要因によって増減します😊

● 売上総利益への変動要因(上記ご参照)

● 新出店に伴う投資(減価償却費や人件費に影響)

● CM等の広告宣伝の使用量

● 商品の運送価格の変動

● 積極的な人材採用又はリストラ

● 研究開発への投資状況

● 店舗で働く人件費の上昇

…など。

 

 

【事例:サーティワン】2つの利益の中身をのぞいてみよう

ポップでカラフルなアイスクリームを楽しめるB-R サーティワン アイスクリーム✨

サーティワンの決算書をもとに、売上総利益と営業利益の中身を見てみましょう!

 

サーティワンの売上総利益のなかみ

サーティワンの売上原価は、そのほとんどが「(その年に販売された)アイスクリームを製造するコスト」で占められています🍧

そのアイスクリームの製造コストはこのような構成になっています。

🔸8割弱 →アイスクリームの材料費

🔸2割強 →工場で働く人の人件費や、工場の電力費、機械修繕費

 

材料費の割合が大きいことから、ナッツやアーモンドの輸入価格が変動すると、サーティワンの利益にも響きやすいことが分かります😲

サーティワンの売上総利益は、このように「売上高」から「(その年に販売された)アイスクリームの製造コスト」を差し引いた金額となっています。

 

 

サーティワンの営業利益のなかみ

サーティワンの販売費及び一般管理費について、その主な内容を見てみましょう💡

🔸 運送費

🔸 広告宣伝費

🔸 店舗や管理部門の人件費

🔸 店舗の賃借料

🔸 減価償却費

サーティワンの販売費及び一般管理費の中でもっとも金額が大きいのは、広告宣伝費ですね📺有名タレントを起用したCMなど、大々的な宣伝が印象的です。

 

売上原価商品の製造に特化したコストであったのに対し、販売費及び一般管理費には実際にその商品をお客様に知ってもらい、お客様の手もとに届けるためのコストが含まれています

両方のコストをかけることで初めて、「アイスクリームの販売」という事業が成り立つんですね✨

 

このように、サーティワンの営業利益は、アイスクリームの製造コストに加え店舗での販売にかかる費用や商品周知のための広告費など、商品の製造から販売までのサイクルを支えるコストを売上高から差し引くことで求められます

 

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まとめ

1.売上総利益と営業利益の共通点は、「商売のサイクルから生まれた利益」であるということ。

2.売上総利益は、売上高から売上原価(商品そのものを生み出すための費用)を差し引くことで計算される。営業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費(商品・サービスの販売活動や会社全体の管理に必要な費用)を差し引いて求める。

3.売上総利益は、企業のおおもとの利益を表し、ここからその他の収益・費用を足し引きしてその他の各段階利益を求める。営業利益は、商売の一連のサイクルによって生まれた利益を表す。

 

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