国内菓子メーカー、お菓子の利益率に変化あり!明治・グリコ・森永に見る利益率アップの秘密とは?

 

菓子メーカーの利益率は変化している!

ご存知でしょうか?実は、スーパーやコンビニのお菓子の利益率には大きな変動が起こっているんです!

こちらの表をご覧ください。大手菓子メーカー3社の菓子部門に絞って、3年間の営業利益率の変化をまとめたものです。

 

菓子部門の営業利益率の変化とは?(2014年3月期→2017年3月期)

企業名
(カッコ内は代表商品)
2014年3月期2017年3月期
明治ホールディングス
(きのこの山、アポロ)
3.6%11.5%
江崎グリコ
(ポッキー、ビスコ)
5.5%8.7%
森永製菓
(チョコボール、おっとっと)
2.9%(※)6.2%

(※:森永製菓のみ2016年3月期の数字です。)

3社とも、短期間で大幅なジャンプアップです。この調子で伸びていけば、どのメーカーも利益率が10%を超えてしまうかもしれません。

日本のお菓子に一体何が起こったのでしょうか?その秘密をご紹介します!

 

営業利益率については、こちらで詳しく解説しています(↓)

【初心者必見!】営業利益率とは?ヤフー、イオンの実例でわかりやすく解説

2017.12.04

 

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チョコレートを攻略できるかが鍵

チョコレートのポジションが変わっている!?

日本チョコレート・ココア協会によると、チョコレートの国内消費量は7年連続で増加しています。

この理由は、チョコレートの存在意義に変化が起こっていることにあります。

乳酸菌や食物繊維が含まれていたり、カカオの割合が高まっていたり、最近のチョコレートは健康を意識したものが増えてきていますよね

子供の定番のお菓子だったチョコレートは、シニアも意識して取り入れる食品へとポジションを広げました。こうして、チョコレートの消費者層が拡大したのです。

 

菓子メーカーにとってチョコレートの重要性とは?

菓子メーカーが作る商品には、チョコレートの他に、ビスケット、キャンディー、グミなどがあります。

そんな数々の魅力的なお菓子があるにもかかわらず、明治、グリコ、森永製菓のいずれのメーカーでも菓子部門の稼ぎ頭はチョコレートが担っているのです。明治にいたっては、菓子部門の売上高の6割以上がチョコレートによるものです。

 

このように、菓子メーカーにおいてチョコレートは重要なポジションを占めているのです。

チョコレートの収益性を高めることができれば、効率的に全社の利益率を引き上げることができると言えます。

 

チョコレートの利益率アップを意識

チョコレートの機能性を強化し価値を高めれば、より高い価格で購入してもらえるようになります。同時に、利益率を上げることもできます。

そのため、3メーカーとも、「健康」や「プレミアム感」といったキーワードに沿って、より高い販売価格を付けられるような商品の開発に注力しているのです。

こうして生まれた高付加価値チョコレートが3メーカーの増収増益に貢献し、日本のチョコレート消費量を拡大させています。

明治ホールディングスはチョコレートの生産量を増やすべく、チョコレート工場にさらに270億円を投じることを発表しましたね(2018年1月15日)。

 

 

商品のしぼり込みで利益率アップ

たとえば、2017年3月期の森永製菓は、菓子食品部門の商品数を前年から17%減らしました。このように利益率の低い商品を無くし、残った商品に注力した結果、利益を増やすことに成功したのです。

明治や他の食品メーカーにおいても、最近は商品数を削減する動きが出ていますね。

 

 

日々のコスト削減努力が効いてる

これは菓子メーカーに限ったことではありませんが、企業は日々コストを減らす工夫を重ねています

たとえば森永製菓の場合は、品質を保ちながらも原材料をより安いものに変えるなどして、コストを削減する努力をしています。

この他、商品の生産効率化、販促費の使用効率化などによって、原価を抑え、利益率を高めようとしているのです。

 

 

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まとめ

1.近年、国内菓子メーカーのお菓子の利益率がどんどん上昇している

2.大きな要因の1つは、チョコレートの高付加価値化が進んでいることである。

3.その他、商品数の絞り込み継続的なコスト低減などによって利益率が高まっている。

 

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