赤字が続くとお金が足りなくなる!
赤字が続いた会社はどうなるのでしょうか?
このナゾを解き明かすために、「もし、くま美さんのお店で赤字が続いたらどうなるか?」を見てみましょう😊
※ くま美さんは人気スマホ「くまフォン」を販売するお店を経営しています
赤字とは利益がマイナスの値になっている状態です。
お金のモトである利益がマイナスになってしまうと、(基本的には)かえってお金が減ってしまうことになります。
赤字の体質が変わらなければ、事業を続ければ続けるほどお金が減っていってしまいます。
そう、事業を続けるにはお金が必要なのです。
肝心の事業からお金が入ってこないのに、事業を続けるにはお金が必要。
こんな時、どうしたらいいのでしょうか?
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お金の穴埋めを続けるとどうなる?
赤字でも事業を続けるには、事業で稼ぐ以外の方法でお金を工面しなくてはなりません。
それには、こんな方法があります😊
① たくわえている現金・預金を使う
② 資産(土地や有価証券など)を売ってお金に換える
③ 外部からお金を調達する(借金、出資)
①や②の方法を使うと、持っている資産が減ります。
また、③の方法で借金を選ぶと、負債が増えます(事業が傾いているシーンでは、出資も自由自在に募るのは難しいですね…)。
事業が好転せず、上記の方法を取り続けると、資産はどんどん減り、負債はどんどん増えてしまうのです。
貸借対照表(BS)で表すと、
こんな状態から…
↓
↓
↓
こんな状態へ…
(↑)このように、資産よりも負債が大きくなってしまった状態を債務超過と言います。
赤字が倒産に結び付く理由とは?
債務超過を一言で表すなら、お金のやりくりにとっても余裕がない状態です!
さらに悪いことに、債務超過になるほど財政状態が悪くなってしまうと、銀行もお金を貸したがりませんし、取引先からも敬遠されがちです😢
このようにギリギリの状態の中では、
仕入代金や借金の支払い期限までにお金を工面できなくなるリスクがそこら中にあるのです!
それはつまり、倒産へ転がり落ちてしまう危険性が非常に高まっていることを意味します💦
(債務超過とまでいかなくても、このようにギリギリの状態でキャッシュを回していると、ちょっとのつまずきで資金ショートすることがあります)
この状況を打開するには、なんとか資金を調達し、再び成長軌道に乗せ、負のスパイラルを断ち切らなくてはなりません。
債務超過を解消した東芝&シャープの実例はこちら(↓)
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まとめ
1.赤字体質になると、基本的に、事業を続ければ続けるほどお金が減ってしまうことにつながる。
2.赤字でも事業を続けるには、資産を売ったり、借金をするなど、事業で稼ぐ以外の手段によってお金を工面する必要がある。
3.事業を立て直せないまま2のような方策を取り続けていると、負債が資産を上回る債務超過に陥り、倒産の危険性がグッと高まってくる。