シダックス、業績悪化のホントの理由を深掘り!大量閉店した理由とは?

シダックスの業績の推移とは?

まず、シダックスの今までの業績推移を見てみましょう。

ここ10年間の売上高を表すと、このような形を描きます。

(単位:億円)

 

売上高がピークであった2007年度から、潔いほど右下へラインが伸びています。

 

かたや、利益率はどうでしょうか?同じくここ10年間のシダックスの営業利益率(※)を見てみましょう。

※ 営業利益率の詳しい解説はこちら→

(単位:%)

 

2016年度に少し持ち直しましたが、当初5%あった営業利益率が2015年度にはマイナスの領域に割り込むまで下がってしまっています。

売上規模が縮小しているだけではなく、利益を稼ぐ効率性も落ちていることが分かります。

 

ここまで経営状況が悪くなってしまった原因は何でしょうか?

次のパートから、その理由を探ってみましょう!

 

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カラオケ事業の存在感の移り変わり

カラオケ事業が占める割合とは?

実は、シダックスはレストランカラオケ事業以外にも多くの事業を手掛けています。とは言っても、シダックスからカラオケを連想する方も多いのではないでしょうか?

以前は名実ともにシダックスを支えていたレストランカラオケ事業の存在感がどのように変わったのか、レストランカラオケ事業が営業利益に占める割合から見てみましょう。

レストランカラオケ事業が営業利益に占める割合

 2007年度 … 46.1%

   ↓

 2011年度 … 19.8%

   ↓

 2016年度 … -7.8%

※ 全社費用、セグメント間取引を差し引く前の営業利益によって算定しています。

10年ほど前は、シダックスの営業利益の半分を稼ぎ出していたレストランカラオケ事業は、今や赤字事業へと変わってしまいました。売上高も、10年前の3割ほどにまで縮小してしまっています。

 

企業の主役級の存在感かつ高利益体質であったレストランカラオケ事業が縮んでしまったことで、シダックス全体の収益性もすっかり落ち込んでしまったのです。

 

今や主役は受託業務!

レストランカラオケ事業に取って代わって今のシダックスを支えているのは、企業や地方自治体からの受託業務です。

受託するのは、給食業務から車両運行、ホテルの運営まで様々。

最近特に注力しているのは、学童保育の運営受託業務です。膨らむ待機児童に目をつけ参入した学童保育事業は、順調に受託が増えており、次なる収益の柱となる可能性も秘めています。

 

 

カラオケ事業が不振におちいった理由とは?

レストランカラオケ事業が経営不振におちいった理由としては…

●2次会のカラオケ利用が減るなど、昔と比べてカラオケ市場が縮小したこと

●フードを売りにし価格設定が高めのシダックスが、低価格競争に巻き込まれてしまったこと

などが挙げられています。

 

ここでは、もう少し数字を使った視点で、業績悪化の理由を解き明かしていきましょう。

 

1店舗あたりの収益性が悪くなった

カラオケ店1店舗辺りの売上高がどう移り変わったかを見てみましょう。

レストランカラオケ事業 1店舗辺りの売上高(年間)

 2007年度 … 2.1億円

   ↓

 2015年度 … 1.1億円

※決算説明会資料のデータより算定。計算に用いる店舗数は、月末店舗数の平均を使用。

2015年度は、大量閉店する直前の年度です。ピーク時と比べると、1店舗あたりの売上高が半減してしまっています。

 

実は、レストランカラオケ事業の売上高は大きく下降しているにもかかわらず(10年間で7割減)、店舗数自体は1割程度しか減っていません

レストランカラオケ事業の低迷は、各店舗の収入が下がったことが大きく影響しています。

 

その理由は‥

① 1店舗あたりの客数が激減

 → 2007年度から2015年度にかけて半分弱に!

② お客さん1人当たりの売上高も減少

 → 2007年度から2015年度にかけて1%強減少

 

そもそも来店するお客さんが減ったことが、最も大きい原因のようです。

低価格志向が根付いた時代の中で、お客さん1人当たりへの販売額が減ったことが拍車をかけていますね。

 

来店客が減っても、営業のために店を開ければ光熱費も人件費も変わらず発生します。店舗の減価償却費も然りです。

売上高の増減に関係なく生ずるコストがある一方で、売上高は激減…そうなると、やはり利益率は悪化してしまいますね。

つまり、売上高の落ち込み以上に利益が崩れていってしまったのです。

 

とうとう2015年度には、レストランカラオケ事業と合わせてシダックス全体の利益も赤字に陥ってしまったのです。

 

 

そして、大量閉店へ…

この結果を受けて、シダックスも抜本的な対策に乗り出しました。採算性の悪いカラオケ店を一斉に閉鎖することにしたのです。

2016年度に入った頃には269店舗あったカラオケ店は、1年間で80店舗も減らされることとなりました。

 

この大量閉店を受けて、レストランカラオケ事業の収益性は改善したのでしょうか?

次の記事(↓)に続きます‥😊

シダックス、大量閉店の効果を検証!今後の黒字予想の理由とは?

2018.03.24

 

 

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