【初心者必見!】売上高人件費率の計算と分析方法とは?すき家の例も見てみよう!

 

人件費率の意味と計算方法とは?

計算式とその意味

売上高人件費率とは、売上高のうち人件費の占める割合を表します。

計算式

売上高人件費率 = 人件費 ÷ 売上高

短く「人件費率」と呼ぶこともありますね😊

 

人件費とは、以下のような費用のことです。企業の中で働く「人」に関わる費用全般を指します。

 ● 従業員への給与・賞与

 ● 従業員への退職金

 ● 役員報酬

 ● 社会保険の会社負担分

 

売上高人件費率が高くなるほど、商品やサービスを販売して得たお金のうち、多くの割合を従業員への給料等に回していると言えます。

 

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どんな経営分析に使えるの?

売上高人件費率の比較で分かること

たとえば利益率が悪化したとき、どんなコストが増えたのかを調べることでその原因を突き止めることができます。

もし売上高人件費率が上昇していれば、人件費の負担が利益を押さえつけてしまっていると言えますね。

このように、売上高人件費率の推移を見ていくことで、人件費が利益率に与えている影響をつかむことができます。売上原価や販管費といった大きいくくりでは分からないことを教えてくれるのです。

 

また、他社と比べることで、その企業の人件費の傾向もわかりますね。

その際は、同業種の企業同士で比較するようにしましょう!業界によって、売上高人件費率の数値は全く異なるためです。

たとえば、製造業よりもサービス業の方が売上高人件費率は高い傾向にあります。

 

他社の人件費の金額は分かる?

人件費は、売上原価や販管費(販売費及び一般管理費)の中に含まれています。

販管費の主な内訳は、有価証券報告書であれば損益計算書か注記に記載してあります。一方、売上原価に含まれる人件費については、金額を公表していない企業が多いです。

売上原価に含まれる人件費が分からなければ、販管費の人件費のみを使った売上高人件費率を求めることで、販売活動・管理活動に関わる人件費を分析することができます。

 

 

すき家の売上高人件費率に起こった変化とは?

すき家を展開するゼンショーホールディングスの事例で、おさらいをしてみましょう!

売上原価に含まれる人件費は公開されていませんので、販管費に含まれる人件費を使って売上高人件費率(販管費バージョン)を見てみようと思います。

ゼンショーホールディングスの場合、販管費の人件費には、管理業務に携わる従業員のほか、各店舗で働く従業員やバイトの方へのお給料等が含まれています。

 

たとえば、ここ2年間の比率を比べてみると…

ゼンショーホールディングスの売上高人件費率(販管費の人件費を使用)

 2016年3月期:23.0%

 2017年3月期:23.3%

…と、少し上昇していますね。

 

これには、最近の人手不足が反映されていると考えられます。すき家では従業員が足りないあまり、一部店舗で深夜営業を休止しているほどなのです。

人材を確保するために、ゼンショーホールディングスでは2016年4月からバイトの時給を上げました

 

それでも人手不足の深刻さは緩まないようですね…直近の業績(2017年4月~12月)を見てみても、人件費の高騰は売上高営業利益率を悪化させる一つの要因になっています。

すき家では、レジを入れ替えて人手がかからないようにするなど、省力化の工夫を重ねています。また、利益を確保するため、2018年3月までに一部メニューで値上げも予定されています。

このように、いろんな角度から人手不足問題の解決を試みているのです。

 

このような最近の人手不足問題は、すき家だけでなく、ファミレスやコンビニなど…他の飲食、小売業界にも共通したテーマですね。

 

人件費を引いた利益はどれ?粗利?営業利益?経常利益?

2017.12.25

 

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