【5分でわかる!】決算書は何のためにあるの?

 

決算書はなぜ必要なのでしょうか?さくっと理解しちゃいましょう😊

 

決算書が教えてくれること

決算書を見ると、どんなことが分かるのでしょうか?

決算書を代表する3つの書類を見てみましょう。

決算書教えてくれること
 貸借対照表 ● 将来の資金繰りに危ないポイントがないか
 ● まだ現金に変わっていない資産がどの位あるか
 損益計算書 ● お金を生み出す力がどの位あるか
 キャッシュ・フロー計算書 ● 1年間の資金繰りがうまくいっているか

企業が長く繁栄していくには、その企業のお金を稼ぐ力、そして資金繰りに詰まることなく事業を継続させる力が大切です。

これらの力を数値化し、体系立てて取りまとめたものが決算書なんですね。

 

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決算書の役割1~経営を支えるため~

企業の現在地点をつかむ

決算書は、会社の今の実力を見える化したものです。

経営陣には、決算書の内容にさらに細かい情報を添えたものが、月次ごと・四半期ごとに報告されます。その際に、前期から数字が増減した理由も確認されます。

こうした情報をもとに、経営者は企業の現在の実力を把握し、目標地点に向けた戦略を考えていくのです。

 

目標地点を定める

多くの企業は、より高みを目指してひた走っています。

そのために、1年後、3年後、5年後といった短期・中長期の目標を定めているのです。その目標設定に使われているのが、決算書にも登場する数字なんですね。

たとえば、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、2020年度の目標を「売上高3兆円、営業利益率15%」としています。(2017年3月期時点では、売上高1兆8619億円、営業利益率9.5%)

このように目標地点を数値で示しておけば、現在の決算書の数字と比較することで、どの位目標に近づいているかもわかりますね😊

 

実務にはたくさんの数字が使われている

決算書に出てくる数字は限られていますが、その下にはさらに細かいデータが山ほどあるのです

種類ごとの商品の原価、取引先別の売掛債権、倉庫ごとの商品の在庫数などなど…。これらを合計して、大きな項目ごとに取りまとめると決算書ができあがります。

細かい数字データは、たとえばこのような実務上の判断に役立ちます

● 種類ごとの商品の原価 →販売価格をいくらに設定するかを決める

● 取引先別の売掛債権  →各取引先から回収すべき金額を把握する

● 商品の在庫数     →余分に積み上がった在庫の有無がわかる

 

 

 

決算書の役割2~資金を集めるため~

決算書は企業内部で使われるだけでなく、外部にも公表されます。その主な役割は、資金集めです。

 

株主からの出資をつのる

上場している企業は、株式を発行することで広く投資家からお金を集めることができます。

そのため、上場企業の決算書は誰でも見ることができるんですね。

株主は、企業から配当金を受け取ったり、株価の上がった株式を売って利益を得ます。そのためには上昇気流に乗っている、もしくは乗りそうな企業を見定めることが大切です。

現在・将来の株主が企業の将来性を判断できるようにすることは、決算書の大切な役割の1つなのです。

 

銀行から資金を借り入れる

株主の他に、企業の資金調達先として重要なのは銀行です。

株主の場合と異なるのは、銀行から集めたお金は必ず返さなくてはならないということです。そのため、銀行は、貸出先の企業に将来借金を返済する力があるかをよく見極めようとします。

その判断材料として使うのが、決算書なのです。

 

さらには日本経済の発展のためになる

資金を集めることで、企業は投資を行い成長へのエンジンをかけられるようになります。

たくさんの企業が成長するほど企業間の取引が活発になり、さらにお互いの成長を刺激するでしょう。そして、給料を通して多くの人に利益が還元されます。徴収される税金も増えて、政府からのプラスの投資も増えるでしょう。

銀行や株主も、利息や配当金を通して潤いますね。

このように、長い目で見ると決算書は日本経済の発展に寄与する存在であると言えるのです。

 

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まとめ

1.決算書からは、お金を稼ぐ力、資金繰りに行き詰ることなく事業を継続させる力がわかる。

2.決算書は企業の現在の実力をつかみ、目標を設定し、実務上の判断を助けるという、経営を支える情報がつまっている。

3.投資家は決算書を判断材料として、企業に出資・貸出しを行う。企業にとって、決算書は資金を集めるための手段である。

 

【はやわかり!】決算書の入手方法まとめ

2017年11月23日

 

 

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