今回のテーマは、仕入債務回転期間の使い方です✨
数字の見方や、注意したいポイントを解説していきます!
仕入債務回転期間の基本的な意味や計算の仕方はこちら(↓)
仕入債務回転期間の使い方をマスターしよう
仕入債務回転期間の便利なところは、事業の規模によって数値が左右されないということ😉
基本的に、
仕入債務回転期間=仕入れを行ってから仕入債務が決済されるまでの期間
です。
事業がどんなに成長しようが、仕入れから支払いまでの期間が変わらなければ仕入債務回転期間もずっと同じなんですね😊
そのため、もし仕入債務回転期間の数値が増えたり減ったりしたのであれば、事業規模の変化以外にその企業に何かが起こっているサインなのです。
このサインを見逃さないためにも、仕入債務回転期間は過去からの推移を見ていただくのがおススメです🌟
次のパートでは、仕入債務回転期間が長くなった時(増えた時)、短くなった時(減った時)に起こっていることを解説していきます✨
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仕入債務回転期間が長くなる時・短くなる時
仕入債務回転期間が長期化するとき・短縮するときには、何が起こっているのでしょうか?
問題となるケースとは?
問題となるのは、
経営状況が悪くなったがゆえに、仕入債務回転期間が長くなっているときです。
経営状況が悪化し資金が足りなくなってくると、企業側には「仕入債務の支払いをなるべく遅くしたい」という欲求が出てきます😨
そこで、仕入先と交渉して、支払時期を遅らせてもらうことがあるんですね。
このようなケースが目立ってくると、仕入れから決済までの期間を表す仕入債務回転期間も長くなってしまうのです😢
問題のないケースもある
一方、経営状況が悪化していなくても、仕入先の同意の上、仕入れから支払いまでの期間を変更することがあります。
この場合は、変更内容に合わせて仕入債務回転期間も長くなったり短くなったりします。
また、その年その年の商品の仕入内容によっても、仕入債務回転期間が左右されることがあります。
なぜなら、仕入れから支払いまでの期間は仕入先によって異なるからです。
複数の商品を販売していれば、商品の種類によって仕入先も変わってきますよね😊
このような理由から、仕入債務回転期間の数値は「その年に(特に仕入債務に残りやすい期末にかけて)どんな商品を多く仕入れたか?」ということに影響を受けてしまうのです。
数字だけでは危険度が分からないことも…
このように、仕入債務回転期間が長期化した・短縮した、という事実だけでは、その企業が本当に危機に陥っているかどうかは分からないのです💦
仕入債務回転期間が極端に長くなっている場合や、事業環境が悪化している中で仕入債務回転期間も長くなっているような場合は、資金繰りに困ってきている可能性があります。
その企業の周辺情報と合わせて、数値を追いかけることが大切ですね😊
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まとめ
1.仕入債務回転期間の推移を見ていったときに、その数値が増えたり減ったりした時は事業規模の変化以外に何かが起こっているサイン。
2.仕入債務回転期間が極端に長くなっている場合や、事業環境自体が悪化している中で仕入債務回転期間も長くなっているような場合は、資金繰りに困ってきている可能性がある。