粗利率と利益率の違いとは?2つの関係をキホンから解説します!

 

まず、「利益率とは何たるや?」をおさらい!

利益率とは、

「売上高から、いかに効率的に多くの利益を得ているか?」

を教えてくれる指標です😊

 

このように(↓)

 利益率 (%)= 利益 ÷ 売上高 × 100

売上高に対して、その何%分の利益が生み出されたかを計算します。

 

そして利益とは、収益(主に売上高)から費用を差し引いたものです。

 利益 = 収益- 費用

 

費用をカットしたり、費用は変えずに売上高を高めることができれば(※)、売上高に対してより大きな割合で利益が生み出されます。

つまり、利益率が高くなります。

(※ 人員のリストラや商品の値上げは、これらを実行するための方策ですね😉)

 

 

そして、この利益率の計算式のうち…

「利益」の部分に何を当てはめるかによって、どんな利益率が計算されるかが変わるんです。

 

なぜなら、利益の種類は5つあるからですね。

 

 

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粗利率と利益率の関係とは?

このように、利益には5つの種類があります。

利益の名前意味
売上総利益売上から商品コストを差し引いたおおもとの利益
営業利益商売活動によって生まれる利益
経常利益商売活動を含む、通常の活動から生まれる利益
税引前利益全活動から生まれる利益(税金の影響は除く)
当期純利益全活動から生まれる利益

 

このうち、一番上の売上総利益は粗利とも呼ばれます✨

 

つまり、利益率の計算式のうち、「利益」の部分に粗利を当てはめたものが粗利率なのです。

 粗利率(%)= 粗利 ÷ 売上高 × 100

 

ちなみに、計算式の「利益」の部分に営業利益を当てはめれば営業利益率に、当期純利益を当てはめれば当期純利益率となります。

ここは、目的に応じて、使う利益の種類を選び計算します😊

 

粗利率も営業利益率も当期純利益率も、すべて利益率の1つなのです。

 

 

粗利率の意味をチェックしよう!

粗利が表すこと

粗利とは、販売された商品そのものから生み出される利益のことです✨

 

このように、

 粗利 = 商品の販売代金(売上高)- 商品の仕入代や製造代(売上原価)

商品を販売することで生まれる収益から、商品そのものにかかる費用を差し引いて計算します。

 

広告宣伝の費用や本社の賃借料、販売員さんへのお給料といった経費は含みません😊

粗利からこれらの経費や本業以外の収益・費用を足し引きすると、その他の4種類の利益を求められます。

 

【はじめて学ぶ】粗利とは?わかりやすく簡単に解説!計算方法や読み方も

2018年6月18日

 

つまり、粗利率の意味とは…

粗利率の意味をシンプルに表すと、

「いかに効率よく粗利を稼いでいるか」

ということです。

 

これを言いかえると…

「商品そのものから生み出される利益(=粗利)を、売上高からいかに効率よくたくさん得ているか」

を測る指標です✨

 

たとえば、同じ商品を同じ数、同じ値段で売るにしても、仕入代を抑えた方が粗利率も高くなります😊

同じ金額の売上高を稼ぐにししても、費用(仕入代)を抑えた方が、より多くの粗利が生み出せるようになる(=効率的に粗利を稼げるようになる)からです💰

 

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まとめ

1.利益率の計算式はこちら(↓)

  利益率 = 利益 ÷ 売上高 × 100

2.利益は5種類あり、(↑)の計算式の「利益」部分にどれを当てはめるかによって計算される利益率が変わる

3.(↑)の計算式の「利益」部分に粗利を当てはめると、粗利率になる。つまり、粗利率は利益率の1つであると言える。

 

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