税金はなんのためにあるの?その使い道とは?
私たちが気持ちよく暮らす生活を実現する、そのために税金のしくみはあります。
気持ちよく暮らすためには、たとえばこんなサービスが必要ですね。
● 設備が整った学校
● 地域を守るおまわりさん
● 安心して使える道路や公園
実際、私たちはこれらのサービスをタダ(もしくは一部の料金を免除)で使うことができます😊
一方で、これだけのサービスを整えるには、やはりお金がかかります💰
● 学校の設備や教材を買う費用
● おまわりさんへのお給料
● 道路や公園などを整備する費用
実は、これらにかかるお金は、私達が皆で分担して負担しているのです(この分担の仕方は次のパートで解説します)。
これが、税金を納める理由なんですね。
私たちは、国や地方自治体に税金を納めます。
国や地方自治体は、この税金を使って先ほどご紹介したようなサービスを運営するのです。
国税庁のHPでは、税金を「社会を支えるための会費のようなもの」と説明していますね😊
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税金の集め方とは?政府の戦略が反映されている!
基本は自分で計算して納める
基本的に、税金は自分で計算し、その金額を税務署へ申告、納付します。
税金は、個人だけではなく企業も納めますが、企業では経理担当者などが税額を計算していますね。
会社員の場合は、ちょっと別です。
従業員へ支払う予定のお給料から、その人が納めるべき税金を会社があらかじめ差し引いておき、本人に代わって納めるのです(所得税や住民税)。
その場合は、ちゃんと罰金が取られるんですよ😨
税金は稼ぎに対してかけられる
税金には様々な種類がありますが、金額の多くを占めるのは個人や会社の稼ぎに対してかけられる税金(法人税、住民税、事業税、所得税)です。
個人の所得や会社の利益に税率をかけることで、これらの税額を計算します。
…つまり、稼いでいる人(企業)ほどたくさん税金を支払う仕組みになっているんですね💰
上記以外にも、税金には様々な種類があります。
後ほどご紹介しますね🎵
政府の戦略が反映されている!?
先ほどご紹介した、稼ぎに対してかけられる税金(法人税、住民税、事業税、所得税)の計算方法をすご~くシンプルに表すと、こんな感じになります。
税金 = 稼ぎ × 税率
さらに、一定の条件に当てはまれば、ここで計算された金額をさらに減らすことができるという特典が設けられています✨
この特典は多岐にわたりまして…
たとえば、
● 研究・開発にお金を投じていれば法人税を減らせる
● 中小企業は法人税率を下げられる
などがあります。
実は、こういった特典には、政府の経済戦略が反映されているのです!
先ほどの例で言えば、
● 研究・開発にお金を投じていれば法人税を減らせる
→ 研究・開発への投資を促し、日本の競争力を高めるため。
● 中小企業は法人税率を下げられる
→ 環境変化の影響を受けやすい中小企業の安定を図り、競争力を向上させるため。
といった狙いがあるのです。
ところで、昨今は日本やアメリカで法人税率を引き下げる動きがありますね。
法人税率を引き下げると、一時的に国の税収が減ってしまう可能性があります。
ですが、その分、企業が使えるお金が増えるため、給料が上がったり、設備投資が活発になることが期待できるのです。
そうすれば、企業や個人の稼ぎが増え、結果的に税収も増えるという好循環も生まれます✨
また、税率が下がれば、国外に流出していた企業が戻ってくる可能性も高まりますね。
このように、日本を取り巻く経済環境の変化にあわせ、毎年のように税金のかけ方(税率や各種特典の内容など)をちょこちょこ変更しているのです。
税金の種類をざっくりとご紹介
では最後に…
税金の種類を簡単にご紹介します!
稼ぎに対してかかる税金
前のパートでもご紹介した、稼ぎ(利益)に対してかかる税金です。
法人税、住民税、事業税、所得税があります😊
これらの税金には、国に納めるものと地方自治体に納めるものがありますが、
たとえば国に入る税金の半分以上はこの種の税金で占められるほど、存在感の強さを放っています。
子供でも払う税金がある
次いで税収の大きな割合を占めるのは、消費税です。
消費税は、「商品やサービスの消費」に対してかかる税金です。
その人が稼いでいようがいまいが、モノやサービスを買う時には消費税を負担しなくてはなりません(一部例外あり)。
そして、モノやサービスの代金と一緒に消費税を受け取った企業は、その消費者に代わって消費税を納めます。
その他の税金
● 自動車税 …自動車を持っている人が負担
● 固定資産税 …家や土地を持っている人が負担
● 酒税 …お酒を買った人が負担
● たばこ税 …たばこを買った人が負担
● 贈与税 …財産をもらったときに負担
…などなど。これ以外にもたくさんの種類があります!
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まとめ
1.私たちが気持ちよく暮らす生活を実現するため、それに関連するサービスの提供に税金は使われる。
2.基本的には、個人や企業の稼ぎなどをもとに、自分で税額を計算し、申告、納付を行う。
3.税金のかけ方(税率や、税額を減らす各種特典)には、政府の経済戦略が反映される。